2006年02月14日

夜、通りの灯りが、にじむようになった。

春が来た。


春宵、という言葉が好きだ。

通された座敷。

集まった面々。

顔は見知った人、人、人。だが、

その九割は、名字も名前も実は知らない。

それでも、数ヶ月ぶりに何事も無かったように言葉を交わし、

初めて出会う男とも、酒を酌み交わす。

その語らいの時を、かけがえなく思った。

春が来た。

投稿者 vacant : 2006年02月14日 01:27 | トラックバック
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