2006年04月01日

紙雛に角力とらせる男の子               『柳多留』


                                                                                                                                                        


たんぽぽのサラダの話野の話              高野素十


                                                                                                                                                                                                         


京菜洗ふ青さ冷たさ歌うたふ              加藤知世子


                                               


蛇穴を出れば飛行機日和也               幸田露伴


                                               


両方に髭がある也猫の妻                来山


                                               


帰れざる貝ある春の渚かな               石田勝彦


                                               


南無八万三千三月火の十日              川崎展宏


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

(いずれも読売新聞「四季」欄より
 上から、2006.3.3、7、4、5、12、22、10)

投稿者 vacant : 2006年04月01日 23:59 | トラックバック
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