2008年04月03日

終わりの曲が好きだ。

映画のエンドロールにふさわしい曲が。


エンドロールが好きだ。

突然物語が切り落とされ、

最後の曲の最初の一音が、すべての終わりを告げる瞬間が。


音楽は戻らない。

時間に、逆らえない。


エンドロールの1曲目が終わり、

間をおいて

2曲目につづく瞬間も好きだ。


音楽が続いていくほど、

物語は過去へと連れ去られていく。

永遠に引いていく波のように。


・・・


3月31日。

どこまでも続く水田は

緑色に輝いている

諫早。

水田の遥かむこうに街、そして山裾。

国道と並走するように、水田のなかを赤錆色の軌道がどこまでも走っている。

物語はもうすぐ終わるのだろう。


The Band Apartの

「In My Room」という曲が流れる。


Eternity

だったのか。

誰にでも21のときがあった。


赤錆色の線路がどこまでも追いかけてくるのを眺めながら

想っている。

近づいたり離れたりしながら。

いつまでも続くリフのように。


投稿者 vacant : 2008年04月03日 00:10 | トラックバック
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