January 29, 2006

「人間、中身が大事だ」と言い張る臓器フェチの体育教師

東矢口、呼び出された千葉県民、17時11分。

「君さ」
「はい」
「もう少し何とかならんのかね」
「は」
「何かこう、ねえ、パリっぽくさ」
「はい」
「おーとくちゅーるとかね」
「はい」
「シャンゼリゼを見たまえ」
「はい」
「素敵な~ことが~あなたを~待つよ~」
「オー・シャンゼリゼ~」
「その通りだ」
「はい」
「鉄筋だってそうだ」
「・・・はい」
「無駄の無さがパリ的と思えばいい」
「はい」
「ファッションでは最先端だぞ」
「はい」
「君も割と最先端な髪型しとるからな」
「いや」
「違うのか?」
「いえ」
「まあ髪のことはいい」
「はい」
「眼鏡もいいじゃないか」
「ありがとうございます」
「あれみたいだな、パリの、えー、まあいいや、たぶんパリじゃないし」
「はい」
「マフラーをしているな」
「はい」
「いい素材だな」
「ありがとうございます」
「しかし建築は別だ」
「別?」
「いい素材は高いのだ」
「はい」
「だからあれだ」
「はい」
「分かってるならいい」
「はい」
「今日はここまでにしよう」
「はい」
「終わりだと言っているのだ」
「はい」
「どうも分からん男だね、君は」
「いえ」
「出口は向こうだ、帰りたまえ」
「はい」

・・・俺、建築士に向いてないのかな。
彼は総武線に揺られながら、日々の業務に終われる我が身を案じるのだった。

投稿者 yoshimori : January 29, 2006 05:19 PM | トラックバック
コメント

羽生です。
読んでいて丹羽先生を思い出しました。
ただ、涙・涙・涙です。
今夜もやられました。

Posted by: 羽生和正 : January 31, 2006 02:07 AM

毎々お世話になっております。
当ブログに実名、しかもフルネームでコメントされる方を初めてお見受け致しました。
その男気溢れるスタンスに脱帽です。
この場合、どう返答申し上げたらよいのか図りかねますが、小生の記載した前者が先生本人で、後者が市川在住の丹羽先生と理解して宜しいでしょうか。
それでは、佐原市に粉雪が舞い散る頃、炎上中のユーカリが丘駅前でお会い致しましょう。

Posted by: 義盛 : January 31, 2006 01:09 PM
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