September 02, 2010

『九月上席~龍典和尚』

昨年傘寿(八十歳)を迎えたという古老が二十五年よりも以前に著した書籍を読んでいる。
江東区常盤生まれの古老が半生を振り返る際に欠かせないのは、屋台から漂う香ばしくも芳しいウスターソースの焦げる匂いであったという。

古老流ソース焼きそばの特異点は、天かすにある。
市井の食料品店等で販売されている袋詰めの揚げ玉は使用せず、天麩羅や掻き揚げの余り、つまりリアルな意味での天かすを使えという。
何故なら、料亭や天麩羅屋から出る天かすには、海産物や野菜のエキスが染みており、それが焼きそばの仕上がりを左右するからと説明が付く。

そりゃァ無理だぜ、爺さんよ。

まァ自流に堕ちるには、それなりに理由はあるものだと理解する。

一、買い出し
◆焼きそば(蒸し麺)
・・・ 「生麺」は不可である。古老の放つ理由は「大変なことになる」から。
◆キャベツ
・・・ 品質は問わない、腐れてさえなければ。
◆天かす
・・・ 上記の理由によりリアル志向は諦め、市販の揚げ玉を使用。
とはいえ、商品名は「天かす」である。
せめてもの海産物エキスとして、「海老入り」を買い求める。
◆紅生姜
・・・ 赤くて結構。
◆ウスターソース
・・・ さらさらでなければならない。古老曰く「とんかつソースは却下」。

二、仕込み
何のことはない、キャベツを1センチ片にざく切るだけである。

三、点火
フライパンをがんがん熱する。鉄板使用でも同様。

四、油
ここが最大の難関で山場で正念場である。
かく云う小生、ここでしくじる
何と、古老はあえて油を用いない
「熱したフライパンに天かすを敷き詰める」という。
「自然と油がにじみ出てくる」とある。
市販の揚げ玉は、きゅうきゅうと哀しい悲鳴を上げながら焦げゆくのみである。
何度も云おう、やはり市販の揚げ玉では代用にならないのだ。
・・・説明を続けよう。

五、具材のせ
1センチ片となったキャベツを天かすの上に敷き詰め、蒸し麺を載せる。
そして、を注ぐ。

六、味付け
塩、胡椒を適量振る。ウスターソースはまだ早い。

七、仕上げ
水気がなくなるかなくならないかというタイミングで、ウスターソースを投入。
香ばしいソースの香りを愉しみつつ、具材を混ぜ合わせる。
麺が千切れるといけないので、箆(へら)は用いず、菜箸をしっかりと持ってソースと麺を絡めてゆく。

八、出来上がり
皿に盛り付け、紅生姜を添えて完成。
全てが茶色である。
紅の色だけが異彩を放つ。

九、いただきます
・・・少しダシ風味が足りないのは、天かす品質の差だろう。
改善の余地は大いにある。
食感はかなり好みである。
ほどよく溶けてソースに絡められた揚げ玉とキャベツのしなり具合が中太の麺によく合う。

十、いってきます
さて間食も済んだところで仇討ちに出掛けよう。
江戸の仇を長崎で討つてんだ

あ、ってことはちゃんぽんかな?
今宵はこの辺で。

(了)

投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

September 01, 2010

(工事中)『九月上席(初日)~什錦(しぃちん)』

<20100902現在、加筆・訂正・画像準備中>

創業昭和三十三年という。
「五十三年目の老舗感謝」と銘打って、特定品目が値下げ対象となっている様子。
・・・老舗って自らを述べる単語かしらとも思う。

暖簾越しに店内を覗くと、まだ外も明るく時間も早い所為か、「お一人様」だらけである。
・・・よくよくこういう店に引き寄せられるみたいで、微妙な心持ちになるのは致し方ない。
まァそこは同じ独り身の同志よ、と自動扉の前に立ち、中へと足を踏み入れる。
レジスター横に座っていた店主らしき大陸顔の中年男性がおもむろに立ち上がり、どぞどぞどこでもどぞと猫でも追うような手付きで席へと促す。

入口より右方面の壁際に追われ、隅にある四人掛けの卓に壁を背にして座ると、壁にも卓上にも菜譜(メニュー)だらけであると気付く。
情報量の多さは人心を惑わすだけと知っている大人は絞込みに余念がない。

当店、過去にグルメ大賞を受賞した上海風四川麺が売りという。(何だい、それは)
掲載された画像には、やや褐色がかった白いスープの上に炒め野菜ががっつりと乗っており、所々に白胡麻がちらほらと窺える。
説明文には「特製!」「激辛!」ともある。
・・・何ひとつ脳に入ってこないので、これは止しておく

決めかねてうろうろと菜譜を眺めていると、「ジース」なる表記があり、「鶏絲」のことかしらとも思ったが、明らかに「飲み物」カテゴリーなので、これがジュースと気付くのに数秒要したりもした。

大陸顔を呼ぼうとするが、奥に座る常連らしき初老の男性に向かって大声で何か話しており、自分の声の大きさからこちらに気付かない様子。
その内容も、わっかいからね若いひとわっかいから若いねー、としか聞こえず、まるで要領を得ない会話である。

ようやく振り返った大陸顔に、五十三年目価格の湯麺を頼む。
大陸顔が厨房に向かってオーダーを告げる。
「ティアンミェ~ン、イ~」(そう聞こえた)

待つこと数分。

(画像準備中)
湯麺

鶏がら白濁したスープには、定番通りに炒められた野菜(もやし、韮、人参、白菜、木耳、玉葱)と豚肉が載る。
菜の下には、これまた定番な中太ちぢれ麺が沈んでいる。
付属の蓮華でスープを掬う、かなり熱い、口内火傷前提食に相違ない。
木箸具材を沈めたり、を絡めてゆく。

、決して悪かァないのだが、キクラゲ先生だけが独特な乾物臭を醸して止まない。
湯戻し後の水洗いを失念したらこうなるのは知っている。

とはいえ、完食
このまま居座って、別の品を頼もうかとも考えたが、そうなると当初の趣旨と変わってしまうので、今宵はこの辺でと退出するのだ。

・・・舌、火傷してるし。

(未完)

投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

August 31, 2010

『八月余一会~困り煎り豆辣椒醤(こまりいりまめらぁぢゃおぢゃん)』

昨日からの悲願であった包子(ポヲヅ)の店へとたどり着く。

時刻は17時台だというのに、既に「お一人様」が数名着席している様子。
そして、客の全ては四人掛けの席で出入口に背を向けた格好である。
その体勢では、不意なテロリズムに対応できないだろうに。

兎に角、個々の占有空間が狭い店である。
後続に訪れる赤の他人と同席するのも煩わしいので、向かい側に給水機が置かれている間取りの相席不可能な席を選んで座る。
これで自分もまた急なテロに対応できない姿勢となる。

番茶と注文伝票を持った女給が現れた。
まずはと菜譜も見ずに啤酒(ビール)中瓶を頼む。
続けて「天津包子(ティエンジンポヲヅ)を」と告げるはずが、どうにもあの包(皮)が啤酒に不似合いな気がして、日和って定番菜譜であるヂャヲヅ小皿(8個入り)を頼む。
啤酒と共に運ばれてきた鳩の餌の如き豆を啄(ついば)みながら、中瓶の中身を徐々に減らしてゆく。

日本人的には、ヂャヲヅを醤油、辣油、酢三位一体で食したいのだが、当店大陸的志向の為か、卓上に辣油差しは存在せず、代わりに粉唐辛子と練り和がらしが常設されている。
駄々っ子のように辣油を要求するのも手だが、奥にある厨房より飛び上がって躍り出る中華庖丁を両手に握り締めた泥鰌ッ髭の料理人が襲い掛かってくる夢を幾度となく見ているというトラウマが災いし、ここはひとつと自制しておいた。

筒状の皮に包まれたの中身は、程好い食材の分量と適度な力加減で捏ねられ混ぜ合わさる丹精込めた結果の産物なのだが、外皮の焼かれ具合が今の自分の好みよりも少々軟らか仕上げとなっており、無論及第点ではあるのだが、もうひと熱慾しかったとも考えるのだ。

次こそは、包子に包まれたいと思う。

(了)

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August 30, 2010

『八月下席(千龝樂)~刀禰の流れと坂東太郎』

迂闊だった。
大概いつだって日常基本的にうかうかとしているのだが、久方振り鳩尾(みぞおち)に掌底クラスの骨身に沁み入る事態だ。
無計画性と計画性のありやなきやとは今に始まったことでもないし、それを理由としてのらりくらりと小義名分という名の言い訳を用意しつつ、決して深手を負わないだけの自負僅かに微細な自信もあったのだが、さすがに今回はわりと結構少しがっかりもしたし、ひとつ反省でもしてみようかしらなんてちらりと考えたかもしれない。

そう、定休日だったのだ。

・・・指差しで注文したかった、あの包子(ポヲヅ)・・・。

代打を探して街をさまようのだ。

(了)

投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

August 29, 2010

『八月下席~びっくりシェイクを求めて』

終電を逃した泥酔のまま、新宿区より徒歩で帰宅。
しかも下駄履き
鼻緒が足指に痛過ぎて、後半はほぼ南の島のフローネ状態で歩く。

待ち合わせは27時頃と聞いていた。
楽観的に26時過ぎに戻って入浴して準備して迎えの車両を待てばよいと考えていたのだが、26時にはさっぱり着かずに、迎車の到着連絡を告げられた頃には、まだ自宅にも到着していなかったという有様。
時間をくださいと懇願し、どうにか荷造りを終え、車両に積み込み、自らも積み込まれる
寝てもよいという温情なる許可をいただいたので、悪い夢に魘(うな)されながらも、移動時間のほとんどを休息という名の惰眠に費やすことに成功。
車両は東北自動車道より一路、日光を目指す。

日光白根山は、栃木と群馬に跨って位置する活火山である。
「しらね」とは、雪に覆われた白い峰の外観を持つ高い山の呼び名でもあるので、同名違山は全国に幾多存在する。

6時半過ぎに到着。
少し仮眠する。

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白根山登山口(菅沼登山口)

出発は8時半より少し前だったと思う。
初めの目的地、弥陀ヶ池までは2時間という。

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ジブリ的な風景が続く

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徐々に山は殺伐さを現し始める

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誰が何の為に・・・

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弥陀ヶ池まで0.9km 菅沼登山口より2.0km

現在時刻、9時40分

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弥陀ヶ池

現在時刻、10時05分
まァ予定通りではあるな、一応。

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希少な高山植物、シラネアオイは電気柵で守られる(触れるとビリビリ)

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ガスってきたな

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山頂はあちら

現在時刻、11時半
もう少しだよう。(涙)

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山頂(標高2,578m)

11時35分、登頂である。
疲労した身体で、切り立った崖際での撮影は緊張感がある。

ここで昼食にしよう。
沸点が低いのか、水はすぐに湯になる。
梅入りのむすびと稲荷を豆腐の味噌汁で流し込み、下山に備える。

岩間を齧歯類的な小動物が往復している。
登山客の食べ残しを狙っているのだろうか。
顔を出しては引っ込め、忙しないことこの上ない。

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小さくて全然見えないが、ほぼ中央に右を向いた茶褐色の鼬(イタチ)

イタチは齧歯類ではないな。

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次なる目的地、五色沼が遙か遠く眼下に

ここからが下山である。

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はだか賽銭で盛りだくさんな社

現在時刻、12時半

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かつての火口跡

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樹木の立ち枯れが目に付く

立ち枯れとは、倒れずそのまま枯れてしまう現象である。
原因としては、首都圏からの大気汚染物質の飛来という説も。

遭難小屋に到着。
内部は事件の現場な雰囲気充分である。

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避難生活用品

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「ネズミが出ます」

小屋の裏手には鹿が居る。
「鹿だ」と同行者に告げたつもりが、知らないおっさんに話し掛けていた。
登山中は他のトレッカーとすれ違う度に「こんにちはー」とか云うくせに、おっさんまるで無反応
山の厳しさを知る。

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五色沼

沼周辺では蝿等の小虫がまとわり付いて来るのを追い払うのに忙しい。
人間という存在を知らないのか、叩こうが払おうが何をしても逃げない
どういう育ちをしているのだ

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小さくてよく見えないが、ほぼ中央に右を向いた鹿

ここからは泣き言が入ります。
もうね、帰りはね、心折れたね、ばっきばきに。
足下なんて岩ばっかりだし、根っこばっかりだし、ぬかるみだらけだし、森ん中だから全然景色変わんないし。
膝が笑い始めたんで、休憩がっつりはさんでたら、気付けば前後ひとりぼっちだし。
誰かしら装備しているはずの熊除けの鈴の音が全くもって聞こえないし。
これで雨なんか降り出したら本気で遭難できるななんて余裕のない気持ちでいっぱいに。
標識の示す「登山口→1.0km」を見た時には、目の前がぐらぐらと揺れて歪んできゅーって暗くなったね。
こっからまだ1キロも歩かすんかぃ。
でも行きましたよ、帰らないと帰れないからね。(涙)

般若心経を唱えながら無心で下る。(嘘)

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別天地

うっかり重装備(ほぼ水)にしてしまった重き荷を肩から開放し、汗泥な衣類を着替え、湯治に向かう準備をしよう。

群馬より栃木方面へ向かう。
途中、が降り出す。
しかも、視界が遮られるほどの集中的豪雨である。
未だ山中でのそのそとしていたら、がっつりと降られて更に泥まみれになった上に、鉄砲水的な土石流に巻き込まれて危うく遭難するところだったかもしれなかったと胸を撫で下ろす。

日光湯元温泉街に到着。
周囲は温泉地らしい硫黄臭が漂い、鼻腔へと押し入って来て止まない。
そして、居座ったままなかなか去らないのだ。
選んだのは和風な旅館ではなく、エントランスに暖炉が設置されているホテルの大浴場
当ホテル、日光国立公園の敷地内にあるという。

露天風呂には小雨が舞う。
硫黄泉だけあって、乳白色の湯に湯の花が浮かぶ。股座(またぐら)より下に向かって脚部を丹念に揉み解してゆく、傍から見れば訝(いぶか)しむくらいに。

湯元より、湯ノ湖を眺め、戦場ヶ原を抜け、中禅寺湖から、いろは坂へ。
坂を下った先では、路面に湿り気はなく、雨の降った様子は微塵もない
が、日光東照宮を過ぎた辺りから豪雨は追いついて来た。

周辺の「中華料理・寿司」と銘打った店に入る。
椅子席は満卓の為、奥にある小上がりに通される。
混雑の為、料理の仕上がりが遅くなるから「覚悟してくれ」と釘を刺される。
とりあえずとあてがわれたのは、胡瓜と大根の漬物だった。
さほど待った記憶もなく、続々と運ばれて来る品々。

◆餃子
・・・ 宇都宮の仇を日光で
◆雛鳥の唐揚げ
◆青梗菜の炒め
◆酢豚
◆酸辣湯麺
◆日光湯波らーめん
・・・日光湯波は京都湯葉と比べると字面から異なり、分厚く二重構造である
◆五目炒飯

どれも及第点にて、願わくば近所に慾しい一軒
同じ小上がりには常連と思しき家族連れがおり、普通に寿司を注文している。
海無し県では中華料理店で鮮魚を食すのだ。(偏見)

日光I.Cより東北道に乗り込んで、緩々と自宅まで連れってってもらいます。
お疲れ様でした。

(了)


<記録>
※以下は撮影時のタイムスタンプに拠る時刻

08:20 菅沼登山口
10:05 弥陀ヶ池
11:35 奥白根山山頂
13:20 遭難小屋
13:40 五色沼
xx:xx 弥陀ヶ池
15:40 菅沼登山口

計:7時間20分

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投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

August 28, 2010

『はちがつしもせき~えす・える・おんぶれ・で・でぃすたんしあ』

たんじょうかいによばれました。
ほんとは25にちだったそうです。
おとなのじじょうにより、きょうになりました。

「しぶや」のでぱちかにて、ばーすでいけーきをかいもとめました。
ぱてぃしえにたのんで、おいわいのめっせーじをかいてもらおうとおもいます。
くちではつたえにくいので、めもをてわたします。
めもをうけとったぱてぃしえのくちもとが、ななめにゆがんだのをぼくはみのがしませんでした。
かおのへんかをきづかれまいと、そそくさとこうぼうへもどろうとするぱてぃしえをつかまえ、そのばにすわらせます。

「おまえにはしょくにんとしてのこころえがたりない、これしきのしじでひょうじょうにでるようならいますぐままにでんわしてひとしきりなきごとをきいてもらえ、そしていえにかえってにもつをまとめてくにへかえるんだな」

ぱてぃしえはかみなりにうたれたようにいちどはほうしんのていでしたが、そくざにこごとをりかいし、かいしんしたとみえ、ぱてぃしえぼうをずじょうからはずしてふかぶかこうべをたれ、こころからのしゃいのこうじょうをのべると、さいごにはぜひわたしにやらせてくださいとかがやくえがおでいいました。

まつことすうふん。

できあがりのしなにまんぞくしたぼくは、たんじょうかいのかいじょうをめざします。
けーきをきりわけようと、はこからだします。

・・・。
あ、しゃしんをとったのですが、でいすいとくらがりとてぶれがげんいんでもじがよめません。
これはげんばにいたひとにしかわからないじょうほうになりましたね。
だいじなのはおいわいのきもちですのでよしとしましょう。

ほんじつはおまねきいただきまして、ありがとうございました。
おそいじかんまでしつれいしました。
てくてくとあるいてかえりますよ。

(おわり)

投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

August 27, 2010

『はちがつしもせき~みっちゃんちのくし』

ほんかくてきすみびやき、じかせいおでん、おおさかふうくしあげをうりにしているみせにきています。
さきにはいってこいちじかんがけいかしましたが、まだよていしたにんずうにたっしていません。
きんようびだからでしょうか、とにかくてんないはこんざつをきわめ、すたっふたちもてんてこまいです。

まずはと「おのみもの」をきかれます。
さいしょはびーるですね。
・・・。
なかなかきません。
さいそくついでに、しーざーさらだ、ぽてとふらいをたのみました。
のみものがきました。
ついでに、とりとぶたがもりあわさったすみびやきをたのみました。
すみびやきのもりあわせだけがさきにきました。
しお、からし、しちみとうがらしでいただきます。

そうこうするうちに、ぞくぞくとなかまたちがあらわれます。
なかまたちののみもののちゅうもんついでに、おおさかきゃべつやきをたのみました。
のみものがきました。
ようやくかんぱいです。
かんぱーい。わー。がしゃーん。ぱりーん。
くだけちったがらすへんをあつめにすたっふがあらわれます。
そのついでに、おなじものをたのみます。

おおさかきゃべつやきがきました。
・・・。
しーざーさらだ、ぽてとふらいはかんぜんにわすれさられているようです。

なかまのひとりがたちあがっていいました。
「のみものはおそいし、ぽてとはどうしてもたべたいし、ちゅうもんをうけておいてわすれたのはゆるさない」
しかたがないので、ちゅうもんをうけたとおもわれるすたっふ(♂)をよびだし、そのばにすわらせてのせっきょうです。
2じかんもまえにたのんででてこないしなについて、こんこんくどくどとせめてゆきます。
ときにはやさしく、ときにはきびしく、ときにはうえにくるしむこどもたちのさんじょうになぞらえて。
わずか5ふんのことばぜめにより、なみだとへんなえきたいでぐずぐずになったすたっふは、ほかのすたっふにだきおこされてたちあがり、すたっふるーむへともどってゆきました。
うまれかわったかれは、これからあたらしいみちをあゆむのでしょう、きっと、たぶん。

よわいたちばのにんげんをてっていてきにきゅうだんし、じんかくまではかいしたまんぞくかんでいっぱいのなかまたちはつぎのみせにいこうといいます。
そくとうでりょうしょうのむねをつたえました。
しましたが、つぎのみせのすたっふはなにかしくじりをやらかさなければいいなあ、とたにんごとのようにかんがえるのでした。

(おわり)

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August 26, 2010

『八月下席~径山寺(きんざんじ)』

木造一軒家を改装したという味噌づくしな店にゆく。
比較的早い時間だったので座れるだろうと二階座敷を希望していたが、後から訪れる客の予約で満席という。
それではこちらへと一階のカウンター席へと案内される。
オープンキッチンな造りだけあってか、長やかなる黒やかなる炭火がごうごうと熾っており、とても目の前には座れないとを選ぶ。
まァ何処に座っても業火と煤煙に晒され燻されると知るのは後の話である。

格子戸の足下には蚊燻しが煙(けむ)を吐いている。
室温は外と同じであるが、炭火分だけ中の方が分が悪い
まずは冷たいのをとビールを。
続けて、「獺祭(だっさい)」を。

◆突き出し(笹身と水菜の酢味噌和え)
・・・ 色合いが既に涼味
◆新鮮有機生野菜(キャベツ、ラディッシュ、ヤーコン=アンデス系根菜、梨に似た食感)
・・・ 下記のなめ味噌で食す
◆海老味噌
・・・ 粉砕された海老がなめ味噌に練り込まれている
◆鰺なめろう
・・・ 当然のように味噌でぐじぐじにされている
◆芋豚味噌漬け
・・・ 他の客の注文した品が鉄板で焼かれているのを目で嗅ぎ耳で見て鼻で聞いてしまい、哀れな芋豚を保護したくなった挙句に同じ目に遭わせたに過ぎない
◆銀だら西京焼き
・・・ 串二本差しにされ、遠火の強火で炙られてゆくのが見える

正に味噌まみれな品々に酒は進んで止まないのを危惧してか、河岸を替えるべく移動。
とはいえ、移った先の店では赤一色な品ばかりの唐辛子づくしと、どう転んでも何かに偏らざるを得ないのである。

(了)

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August 25, 2010

『八月下席~霧吹きの井戸』

通い慣れたはずの友人宅に向かうだけで即座に迷い、携帯電話から先方へ現在地を伝えようと発言する度に「何処まで行ってんだ!?」と毎度毎回突っ込まれるという、地図の読めない四十路手前の男、何となく場所を伝えただけで、携帯電話にも店にさえも架電せずに、初来店沖縄料理店へとまっつぐにやって来る。

奇跡は起きたよ」
・・・! (口も利けないほどの衝撃)

「あれ? 聞いてる?」
・・・いや、驚きました。よくないことが起ぴそうで怖いえす

「云えてないよ」
それぐらいのダメージを受けているのです。

「またぁ」
・・・この店大丈夫ですかね? 表に出たら何か落ちて来ないですかね。看板とかじゃなくて、メテオ級の。

「そうそう、奇跡続きで思い出したけど」
他にもあるんですか!? 死にますよ、本気で

「コンビニでアイスでも買おうと思ってさ、ソーダ味を探したら、ラスいちのガリガリ君があってね」
まァそこはラッキィぐらいにしときましょうか。

「それが食べ終わって棒を見ると・・・当たりだったんだよ
・・この店でナマモノとか喰わない方がいいですよ、あたあた、あたりますから

「何だろう、何かが確実に起きてるな、俺に」
もうまともに顔さえ見られませんよ、別人だったらどうしようかと思って。(涙)

「やっぱあれかな、嫁と別居してからかな。うるさいのが二匹いないからよく眠れて、体調もいいし
・・・。

一週間前実家に泣きついた嫁を同情した母親が車で迎えに来た際、嫁を乗せて走り去る車を見送った後ではたと気付き、急いで自宅に取って返し、信号待ちしている車まで走って追い付いて、ついでにこれも嫁専用の愛犬チワワを開いたから押し込んだという。
それは当分帰って来るなという無言のメッセージに相違ない。

シングルライフを満喫している間に渦中に放り込まれるが如く、家裁からの呼び出しを恐れているという。

(了)

投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

August 24, 2010

『八月下席~風誘ふ花よりもなを我はまた春の名残を如何にとかせむ』

大人は走らない、いやむしろ走るという行為自体を法的に規制すべきだというのが持論である。

例えば、ひとりの警官が全力疾走しているとすると、それは尋常ならざる事態であり、実際に警官の向かう先がトイレの個室だろうが、人々は凶悪犯を追跡中だったり凄惨な現場だったりと想像し、個々のイマジネーションの力によっては、軽度の野次馬根性が沸いてみたり、動けなくなるほどの恐怖心が芽生えたりするものだ。
あるいは、スーツを着込んだ会社員然とした中年男性が街中を真顔で走り続けている、それだけで事件性を帯びてくるから容認できない。
また、皇居周辺を走るジョガーも例外ではない。
彼らの身元を誰が保証するのだろうか。
確かに桜田門は目の前だが、それが何の気休めになるのだろうか。
ジョガーとはそもそも「ふらふらする人」の意味でしかない。
そういう危険な存在を放置している行政に憤りすら覚える。

急いでいるとは言い訳にはならない。
リアルに急いでいる大人とは第三者の視点からは、「パニクった人」でしかない。
それは果たして日常だろうか。
穏やかな日々だろうか。

大人は失態を解決、事態を収拾する方法を「急ぐ」以外で知っているものだ。
身内の容態が悪化しているから何をともあれ駆け付けたいという動機以外は断固として罰してゆきたい。
(いや、それさえも許容ならざる案件と考えている)

改札より山手線のホームに入ると、電車は扉を閉じた状態で停車している、午前7時半
嗚呼人身事故かしら車内点検かしらお客様の線路立ち入りかしら何時から止まっているのかしら何時に発車するのかしら時間に間に合うのかしら等々と悶々としていたら、駅員によるアナウンスが流れ始めたので、まずは状況を把握しようと立ち止まって聴く。

「・・・JRからお客様へのお願いです。駆け込み乗車は大変危険ですのでおやめください。お客様ご自身がドアに身体が挟まれお怪我をされたり、また、他のお客様のご迷惑となります。・・・ご覧の通り、たったひとりの身勝手な振る舞いの為に、大勢のお客様が多大な迷惑を被りますので、絶対に、絶対に、駆け込み乗車はおやめください。たったひとりの為に電車の運行が止まってしまい、大勢の方が犠牲になりますので、駆け込み乗車はおやめください。・・・間もなく発車致します」

ほぼほぼ名指しで怒られてるに等しいたったひとりの乗客にはひとッ欠片の同情なんざ皆無だが、特定車両内で無言の糾弾をそのたったひとりの乗客に向けつつも、その車両に座る無関係な各位ですらただそこに居るだけで責任が連帯しているみたいで何だか居たたまれない。

長くなった、結論を云おう。
何度も云う。
大人は走っちゃァいけねぇ。

(了)

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August 23, 2010

『八月下席~立山の雪し消らしも延槻の河のわたり瀬あぶみ漬かすも』 (第弐回)

後になって気付いたのだが、母校である中学校の「今月の予定」が7月止まりなのは当然至極であって、8月は末まで夏休みじゃん、とひとり突っ込みを入れたのはつい先日のことである。
だったら「7月の予定」って書けよ! とひとり喚いたところで、関係各位の誰も振り返りはしないのだ

というわけで続きである。
母校である小学校の公式サイトを眺めている。
無論、母校でない小学校は閲覧しない
絵的に厭だから。

・・・特に何もない
突っ込まれ慣れての結果として防護策が取られているのか、小器用な小役人的管理者が小運用しているのか、予定表すら「7月の予定」という表記である。
・・・面白くも何ともない
こうなったら、揚げ足を取らざるを得ない。

7/24(土)PTA遊休品販売
「遊休品」だぁ?
小生が学童の頃は「廃品」と呼んでいたはずだ。
おそらくこの「廃」がいけないのだろう。
ある意味、言葉狩りである。
いつから学校法人はそういう企業向けな言葉を使用するに至ったのだろうか。
長年に渡って打たれ続けた結果の防衛体制なのだろうか。
大人って哀しい

7/25(日)おやじの会
これはもちろん父兄の会合ですよね?
老け顔の六年生とか集めたりしませんよね?
大友克洋の代表作、"AKIRA"の登場人物を思い出したりして、妄想で少し寒くなる

何となく釈然としないままに校歌斉唱
何の縁か、作曲は團伊玖磨先生である。

天は朗らに立つ山の
その秀かずかずそびゆるも
肩を重ねて連なれる
岳集りて高きなり

やはり連峰「立山」はどの校歌にも盛り込まれる。
そして、メロディは覚えていた!
さっすがは團先生
ここの卒業生だと胸を張って云おう。(誰に?)

(續く)

投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

August 22, 2010

『八月下席~神、秘スル赫キ露』

ペルーな煮込み料理があるという。
その名もアヒ・デ・ガジーナ
ただし、今回は本来のレシピを簡略化し、調理工程も使用食材も変更
「アヒ・デ・ガジーナ風鶏肉の煮込み」である。
以下はその対比。

<アヒ・デ・ガジーナ "Aji de Gallina">
◆鶏もも肉
◆米
■玉葱
◆人参
◆じゃが芋
◆赤ピーマン
◆グリーンピース
■にんにく
■パルメザンチーズ
◆牛乳に浸した食パン、クラッカー
◆アヒ・アマリージョ(黄色唐辛子=イエローホットペッパー)
◆胡桃
◆クミン
◆オレガノ

<アヒ・デ・ガジーナ風鶏肉の煮込み>
◆鶏むね肉
■玉葱
■にんにく
■パルメザンチーズ
■牛乳
◆サルサ・ロハ "Salsa roja"(赤いラテン系調味料)
(トマト、玉葱、トマトピューレ、ブラックビーン、とうもろこし、ハラペーニョ、ファイアローストトマト、砂糖、蒸留酢、塩、乾燥にんにく、コリアンダー、チポレ=燻製唐辛子)

レシピは割愛させてもらおう。
これだけ食材が異なるとなると、本家との対比が難しいから。
完成品、本来はイエローホットペッパー色になるのだが、サルサ使用の為に赤一色である。
正にサルサ頼みの一品
米の代用として、バタールやチャパティを浸していただく。

オリジナルの品はその食材から食事に他ならないが、後者は完璧にアテである。
少量でもはずんずくと進むのだ。

アヒとは唐辛子と理解しているのだが、はてガジーナとは何だろう。
後で知ることになるのだが、ガジーナとは中国語で「老母鶏」と書き、読んで字の如く「加齢により産卵が困難になった雌鳥」を指すという。

なるほど、ペルー流「冷蔵庫の中身をやっつける一品」だったかとはたと膝を打つ。
ラテンにおける残り物とは、鶏舎の隅でうずくまる老鶏も含むのだ。

(了)


追記:
<ほぼほぼなすづくし>
◆米茄子のピューレ“ババガヌーシュ” Baba Ganoush (Eggplant Paste)
◆丸茄子とモッツァレラ フルーツトマトのミルフィーユ ガルム風味 Eggplant and Mozzarella Mille-Feuille with Garum Flavoured Tomatoes
◆網焼き(骨付きラム肉、エリンギ、椎茸、平岡さんちの茄子=京都産)

投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

August 21, 2010

◆『八月下席(初日)~初代古屋徳兵衛』

えェ、お暑ぅござんす。
お天道様が南天に差し掛かるてぇのに、炎天下の中のこのこと出掛けまして、入った室の内外の温度差にやられる午后一時で御座ィます。

隼町にあります国立劇場の敷地内を抜けまして、楽屋口付近をうろうろーしてます携帯電話を持った浴衣姿の演者なんだか裏方なんだか分からねぇ兄さんらを横目に眺めながら、会場を目指します。

kokuritsu-e_01.jpg
『第375回 花形演芸会』@国立演芸場

私事で恐縮ですがねぇ、あたしゃァ都内に五軒あるてぇ定席を、ここ国立演芸場を最後にしまして漸く全軒入場と相成りました。
だからどうしたなんてぇ云われたらそれまでの噺でござんすが。

柳亭市也◆牛褒め

「穴が隠れて屁の用心」

鈴々舎わか馬◆千早振る

タイムマシーン3号◆漫才

<見合い>
「お前の家にあるいちばん高い服着て来いよ」
「えー? スキーウェア?」
「それ着て来れるのか?」
「凄いぞ、俺のスキーウェア、熱を汗に変えるんだぞ! ???」
「? お前、間違えたな! 熱を、汗に、変えるんだろって・・・、俺も分かんなくなった」
「(泣きじゃくりながら)・・・こういうのがちゃんと演れるくらいなら、普通に仕事してるもん!」

「君と出会った年にできたワインだよ」
「ていうか初対面だし、さっきまで葡萄じゃねぇかよ!」

<妊娠>
「見て、こんなに大きくなったわ」
「おー、これで何ヶ月目ぐらい?」
「んー、一ヶ月」
「ただのデブだ!」

「見て見て見て、こんなに大きくなったわ」
「これでどれぐらい?」
「四年かしら」
「早くひり出せって! どんだけ溜めてんだ!」

「あ、この子、お腹蹴ってるわ」と自らの腹部を殴る。
「何やってんだ!」
「これDVよ、DV! 産まれる前から家庭内暴力だわ!」

ポカスカジャン◆ボーイズ

「前回の公演では持ちネタの中から五十音順で演ったので、続きを演ります。サ行から」

(さ)二代目林家三平、「NAI・NAI 16」

(し)清水健太郎、「ひょっこりひょうたん島」
「新ネタです。6回の逮捕の内訳はですね、マリファナ2回でしょ、シャブが3回、で、轢き逃げが1回。でもまだ芸能人」

(す)『笑点・バイ・ミー』 (Stand By Me)
「あれ? 歌丸師匠じゃないの?」
「いや、あれはできない。圓楽だけ」
「圓楽もそんなにできてねぇけどな」

(せ)『瀬戸の花嫁(十二支バージョン)』
「♪瀬戸は♪」「え? 俺、亥(いのしし)」「俺、申(さる)」
「ていうか、ここは『♪干支は♪』だろ?」
「間違えちゃった、さっきのタイムマシーン3号の『スキーウェア』から負の連鎖が・・・」
「お前プロだろ!? とりあえずそのピンクの靴下脱げ、罰として、気になるから」

(そ)前川清、「長崎は今日も雨だった」、「アンパンマン絵描き歌」
「実は天童よしみ」
何故これが「そ」なのかは失念。

(た)立川談志、タンゴ
「菅直人、駄目だね、鐘ひとつだね、カン」

(ち)『ボサノヴァ俺ら東京さ行ぐだ』
何故これが「ち」なのかは失念。

(つ)『津軽ボサ』 (イパネマの娘)
「じゃァタマちゃん、苦手な標準語で内容を説明して」
「はい。えー、これは爺っちゃが息子の嫁のxxxをxxxxして、(略)」
「ほーら、会場どん引きだ」
「うちの家族の出来事を歌にしました」
「タマちゃん、これで青森の観光大使ですよ。絶対に人選が間違ってる」

(て)武田鉄矢、「母に捧げるバラード」
「(ビニール袋の中のゴミを分別しながら)これは、鉄や」

柳亭市馬◆皿屋敷

『ああそれなのに』
『憧れのハワイ航路』
『千の風になって』

お仲入りで御座ィます。

春風亭一之輔◆麻のれん

「前半は歌謡ショーでしたね」

「江戸の直しは大坂じゃァ柳蔭てんですね。いやァなァに、近所の植木屋から聞いたンでァ」
こりゃァ『青菜』でのくだりですな。

鏡味正二郎◆太神楽

三遊亭王楽◆子は鎹

「こんな若造にトリを取らせていただけるなんて光栄です」
「一之輔(二ツ目)君とは同期なんですよ」
「市馬師匠より十席ほど稽古付けてもらってます」
「市馬師匠は第二の師匠だと思っております」
「父親の(三遊亭)好楽は八番目の師匠ですかね」

人情噺『子別れ・下』なんてんで、王楽師匠にゃァ申し訳ねぇンですがねぇ、幾度か舟ェ漕いぢまいましたぃ。

kokuritsu-e_02.jpg
本日の演題

まだ陽も高ぇんですがねぇ、銀座が近ぇてんで、三宅坂より中央通りィ抜けまして、五丁目にある西班牙料理店での「せるべっさ」や「ぱえじゃ」なんぞ目指しましてだらだらっと歩きまさァね。

(了)

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投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

August 20, 2010

『八月中席(千龝樂)~有松鳴海絞』

通勤時に利用する最寄り駅には、改札がひとつしかない
各駅停車しか止まらない名もなき私鉄の駅ではあるが、出入口は無駄に三箇所もある。
(上りのみのエスカレータを含むと四箇所)
当然、全ての出入口、上下線のプラットホームより改札に向けて利用客は殺到するのだが、朝の混み合う時間帯でさえも圧し合うほどの客数もなく、毎朝穏やかな一日が始まっては過ぎてゆくのだ

改札の脇で靴紐を結ぶような仕草で屈み込んでいる女子が見える。
傍らで立ち尽くす、もうひとりの女子は連れだろうか
屈む女子には視線もくれず、ただ佇んで遠くを見ている。

自動改札より中に入る過程で目にした風景、それは屈んだ女子の手の先には靴紐なんぞ何処にもなく、地下足袋を履き直している姿に相違なかった。

鳶? 土方?
ガテン系女子の通勤風景かとも思ったが、地下足袋以外は地味めではあるが普通なのだ。
連れと思しき女子も同様に地味で普通だ。
そう、彼女の履物だけが異彩を放っている

あの遠い目をしていた女子は、彼女の履物に違和感を覚え、他人の振りをしていたのだろうか。
あんた間違ってるよ何か履き違えてるよあたしゃ同じ女子として恥ずかしいよという無言の突っ込みだったろうか。
通り過ぎるだけの改札前で目撃しただけの出来事、今となっては何も分からない。

後で聞けば、巷間ではおしゃれ地下足袋というカテゴリーも存在するようだが、あの子の履いていたそれは確実に現場にてリアルに薄汚れた汚泥と塗料のコラボレーションだったと記しておきたい。

(了)

投稿者 yoshimori : 11:59 PM | コメント (0)

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