July 31, 2012

『ほにゃらら流免許皆伝』

<覚ヱ書キ>

朝:ほぐし鰺、ざるうどん
昼:CC、うしぢち
夕:鶏、叉焼、蕃茄、檸檬、麺、(梅干、柚子胡椒、とろろ昆布)
夜:"Velho Barreiro"

◇! やべぇ、トマトを漢字で「蕃茄」と書くのは知ってたが、読み方を誤っていたと気付いた。
◇しかも自慢げにひけらかしていたのが、一筆書いて自害して果てたいほどに悔やまれる。
◇正解は「ばんか」。
◇・・・何と音読していたかは内緒、人知れず墓まで持ってゆこうばんか。

(了)

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July 30, 2012

『「山姥切」でおなじみ堀川国広さん(中央)』

お詫び:

誠に勝手ながら諸事情により、前週に続きまして本日も臨時休業とさせていただきます。
関係各位ならび流刑者の方々に対し、深く深くより深く陳謝致します。

店主敬白

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July 29, 2012

『国際衛生給排水設備見本市』

<覚ヱ書キ>

朝:「マウイ海(カイ)ソルト」
昼:(藤子キャラにおける天パの麺好き的製品)
夕:
 "ENSALADA DE BERROS"
 (エンサラダ・デ・ベーロス) ・・・ ナッツ、クレソン、生マッシュルーム
 "TORTILLAS"
 (トルティーヤ) ・・・ 玉蜀黍粉
 "CAMARONES CON SALSA VERDE"
 (カマロ-ネス・コン・サルサ・ヴェルデ) ・・・ グリーントマトソース、海老、ガーリック
 "POLLO CON MOLE CIRUELA"
 (ポジョン・コン・モ-レ・シルエラ) ・・・ スパイス30種、チョコレート・モ-レ、グリルドチキン
 "Los Vascos"
 (ロス・ヴァスコス) ・・・ 赤

◇深夜2時、明治通りから竹下通り、代々木公園を徘徊。
◇お疲れサマァヴァケィションヌ。

(了)

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July 28, 2012

『あふれるラードで配管工事』

<覚ヱ書キ>

朝:(失念)
昼:(失念)
夕:とりはらみ、にらたま、sm、DB、RCH
夜:RCH
早:ぶっかけ、いか天

◇えーと、何の集まりでしたっけ。
◇「お前をミイラにする会だよ」
◇・・・かっさかさですか?
◇「まァ将来的にはね」
◇どうやって?
◇「まず鼻の穴から金属棒突っ込んで脳とか全抜き」
◇いいい痛そうですね。
◇「で、代わりに詰め物を詰める」
◇何ですか。
◇「詰め物って云ったらあれだよ、あれ、えーと、パラジウム」
◇レアメタルですね。
◇「いや、嘘、ごめん、そんな予算はない」
◇もっと身のある感じなやつでお願いします。
◇「・・・夢、とか?」
◇そんな概念みたいなの詰めないでもらえますか。あと、その溜めは要らない。
◇「じゃァ何にしようかなァ。あれ普通は何入れんのかなァ」
◇・・・何の会でしたっけ。
◇「え? 夢見がちなアラフォーの脳内を洗浄する会じゃないの?」
◇・・・じゃァ早くやれってんだよ、もう。

(了)

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July 27, 2012

『重巡洋艦「鳥海」ヨリ入電』

お詫び:

誠に勝手ながら諸事情により、本日臨時休業とさせていただきます。
関係各位ならび受刑者の方々に対し深く陳謝致します。

店主敬白

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July 26, 2012

『後ろから二列目の席』

<覚ヱ書キ>

朝:ひやしたぬきうどん
昼:いちごうしぢち
夕:ぴりからごまだれ
夜:"Caolila", "Highland Park"
深:"Velho Barreiro"
更:"McCarran"

◇ガイジン専門プロモーター、明日の朝いちばんで成田へミュージシャンを迎えに行くという。
◇"FUJI ROCK FESTIVAL '12"に出演するというイスラエル人シンガーより「はちみつしょうがじる」のレシピが送られて来たものの、現地スタッフ側でライヴ期間中にそんなものを作れる余裕なんぞ1ミリもないので、出来合いの「ひやしあめ」でうやむやにしたい年頃。※

(了)


※「冷やし飴」 ・・・ 麦芽水飴(または米飴)を湯で溶き、生姜の搾り汁や卸し生姜を加えた清涼飲料水。京都を中心に関西地方に普及。

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July 25, 2012

『女の足で津田沼まではゆけませぬ』

<覚ヱ書キ>

朝:ほぐし鰺、ざるうどん
昼:サラダ麺
夕:PS、豚ぽん、鶏唐、焼茄子、揚豆冨、穴子天、SDB、RCH

◇♂プレイ、27時間テレビ出演。
◇「はいこちら現場です、ホバリングを開始してから既に24時間が経過しております、現在のところ機体は平衡状態を保っておりますが、パイロットの方の疲労が懸念されます、あ、今風に煽られたようです、大きく機体が左右に揺れます、そして、今、再び持ち直しました、パイロットの方も相当疲れているようです、あ、今手を振っているのが見えます、指を上に上げて、『グッジョブ』ということでしょうか、勇気付けられる一瞬です、以上現場からお伝えしました、スタジオにお返ししまーす」

(了)

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July 24, 2012

『湯女のひとりごと』

<覚ヱ書キ>

朝:QGA
昼:(抜き)
夕:冷かけ(並)、ちくわ天
夜:"Velho Barreiro"、鯖白

◇「四百四病の中で罹患して自慢できるのは×××××だけである」
◇って鈴木くんが云ってました。

(了)

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July 23, 2012

『朝からマタギ』

<覚ヱ書キ>

朝:チョレギサラダ、QGA
昼:油そば
夕:冷狸饂飩
夜:"Cachaça"

◇「あ、うち、ももクロNGなんでー」

◇菌30種が云えなくて、夏。

(了)

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July 22, 2012

『ぼくがむちゅうならぐなろく』

おはようございます。
あめはやんだようですが、ゆだんはきんもつです。
「きんもつ」ってすごいじづらとさうんどですね。
むねどきなかんじです。

おなかがすきました。
でかけてかいものをするとか、がいしょくするというがいねんからかいほうされたせいか、そとにでてゆくというじぶんのすがたがそうぞうさえできません。
いまは「でりばりー」というかっきてきなしすてむがあるので、それをりようすることにしましょう。

・・・。
1じかんがけいかしました。
おんらいんさいとへのめんばーずとうろくとやらのふぉーむがあれすぎて、いらだちはつのるばかりです。
しんきかいいんとくてんのせんたくほうほうもあれすぎて、くうふくはますばかりなのです。

どいつもこいつも×××××××ばっかりだぜ。

ようやくとうろくがかんりょうし、ちゅうもんもしおわって、あとはとうちゃくをまつばかりです。
じりりりりりり
じたくのこていでんわがなりました。
ふだんだとかんぜんにしかとなのですが、いまこのでんわにでなければからだにししょうがあるきがして、おもわずじゅわきをとりました。

「ねっとでごちゅうもんのおきゃくさまですね」
そうだが、なにかね。
「ごじゅうしょのばんちがきにゅうされておりませんでした」
なにをぅ?
「おっしゃっていただけませんか」
・・・いまからいうばんごうをかきとめるんだ、いちどしかいわないからな。
「どうぞ」
・・・かわかみてつじ、しばたいさおだ。
「せばんごうですね、よくわかりました、のちほどおとどけにまいります」
どうじないやつめ。

このしょうひんが3っかもあとまで、じたくのだいどころじじょうをしはいしたというえぴそーどのは、またべつのおはなし。

いただきます、ごちそうさま、おやすみなさい。

(おわり)

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July 21, 2012

『ぐっだぐだにもほどがある』

おはようございます。
あめがざんざかふっていますよ。
でかけるようじもないので、じたくでくつろぎまくりますよ。
ごがー

・・・。
おっと、もうゆうがたでしたか。
それでもいちにち3しょくです。
じかんをゆみずのようにろうひしています。
こういんやのごとしです。
かみがみのたそがれですね。(ちがうとおもう)

せかいをすくうたびにでています。
もう8かげつがすぎたでしょうか。
せかいはまだまだふおんなままです。
もしかすると、じぶんさえとうじょうしなければ、よのなかはずっとへいわだったかもしれないとかんがえることもあります。
つねにさいせんたんでさいぜんせんにたっているのです。
もめごとのすべてはぼうりょくでかいけつします。
けいおす(こんとん)だけがせかいをまえへとすすめるのです。

さて、よこになるにはとぅーまっちすぎるじかんとなりましたので、はじもがいぶんもなくねおちしますよ。
ごがー

(おわり)

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July 20, 2012

『さんぴ両論の娘』

<覚ヱ書キ>

朝:冷狸饂飩(無)
昼:モカ、うしぢち
夕:墨西哥
"chips and salsa", "seasonal Vegetables and avocado salad", "quesadillas", "saltead de gambas", "tacos", "honey mustard chicken with jambaraya", "dessert"
夜:"Velho Barreiro"

◇息をするのもめんどくせぇ症候群。

(了)

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July 19, 2012

『汝我ニ隷属セヨ』

<覚ヱ書キ>

朝:ほぐし鰺、ざるうどん
昼:乳製品
夕:押し豆冨の冷製、じゃが芋の冷製、蒸し鶏の塩だれ、黒酢酢豚、麻婆豆冨、DB、RCH

◇ぼやきナイトウォーカー。
◇「けったくそ悪いわほんま、何やかやゆうても、あいつ所詮『吸われ』やからなァ」
◇「吸われ」という立ち位置が眷属扱いという発想に痺れる夜だった。

(漁)

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July 18, 2012

『誰ガ為ノ陣中見舞イ』

<覚ヱ書キ>

朝:飲む点滴
昼:飲む点滴
夕:餃子(7個)、炒麺、BOB
夜:"Cachaça"、DF

◇夕餉の店、餃子と湯麺が一押しなのだが、この暑気にヤられているので、茹(う)だった汁物だけは無理めと止しておく。
◇・・・地味ながらに具材の味ひとつひとつの味が分かった気になる有意義な7個入りである。
◇さて、歩くか。

(了)

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July 17, 2012

『はぶるばぶるぼん』

<覚ヱ書キ>

朝:納豆、ざるうどん
昼:生どら焼き(十勝小豆)
夕:
 ◇ベアードビール駿河Bay Imperial IPA(静岡)
 ◇春菊サラダ
 ◇いわて蔵 IPA(岩手)
 ◇ラム肉のつくね ケバブ風
 ◇ベアードビール ベルジャンストロングエール(静岡)
 ◇ラタトゥイユとほたてのソテー

◇久方振りにクラフトビアーな店に赴く。
◇こういう類の店から縁遠くなっていたのは、幾らか高額なビアーに辟易したからではなく、ほぼほぼの店舗が禁煙を謳っているからだ。
◇ぼくがすっているのはたばこじゃないのにだめですか?(おっと!)

(了)

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July 16, 2012

『ボーイング社!面接!急降下!』

<覚ヱ書キ>

朝:「松阪牛カレー」
昼:ネクタリン
夕:しめじとトマトのバター炒め

◇仮に、仮にだ、姉妹のいずれかと付き合うような話になった場合、まず姉か妹かという選択肢よりも、あれこれと順序を考えるのは何かおかしげだし、確実に二兎追う者フラグが立ってると思う。

(了)

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July 15, 2012

『拘束具を外さないで』

<覚ヱ書キ>

BBQ:
前菜◇オリーヴ、モッツァレラ、PH
干物◇喉黒
焼物◇パプリカ、玉葱、茄子、エリンギ、ズッキーニ、牛肉、豚肉
飯物◇有頭海老のパエリア、あさりのパエリア(鶏腿肉、トマト、ぶなしめじ、レモン)
酒類◇CAVA(泡・スペイン)、"Parron"(白・チリ)、KIS、JW

◇かつて王族だった頃の暮らしを懐かしむ没落貴族のように。

(料)

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July 14, 2012

『ぼくのケイトーはアジア人』

<覚ヱ書キ>

朝:(抜き)
昼:「神戸牛カレー(淡路島産玉葱)」
夕:(揚げ物オンリー)、DB、RCH
夜:RCH、OLH
早:ぶっかけ(冷)、ちくわ天

◇讃岐うどん店での商品購入システムとは、基本的にセルフなので、まずトレイを持って「うどん」をオーダーしてその場で受け取り、次に「タネもの」を選んでレジへ向かうのだが、タネものとレジの間にうっかりと「薬味コーナー」があったりすると、「青葱」や「天かす」、「生姜」を盛りに盛った装いを見られて恥ずかしい上に、本来なら瞬時に判断されるはずの商品を、レジ打ちの店員から「それは・・・ぶっ・・・かけ・・・ですかね?」と確認されてしまうという苦さがある。

(了)

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July 13, 2012

『獣愛讃歌』

<覚ヱ書キ>

朝: VMS(HC、PS、HE)、ノムYG
昼:SB、FP、OC(I)
夕:あさりの醤油バター
夜:「へぎそば」、鰯の薩摩揚げ、湯葉C巻き揚げ、新香、TSY、SDB、「八海山原酒」(新潟)
深:"Cachaça"

◇よーるーがーふけーゆーくー あーさーがーくーるーう↗
◇(せりふ)ああまたやっちまった あしがぼうだぜ あるくのがなんぎぃぜ いきをするのもめんどくせぇ
◇(はーもにか)
◇きょーうーもーいちーにちーよーろしーくーねー

(了)

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July 12, 2012

『ツィ小稲ルワイゼン』

<ユメドリ>

◇自室で横になっている。
◇何気なく視線を移した左手が一本多いように見える。
◇これは穏やかじゃァないと右手で直に確認すると、一本は疑いようもなく自分の左手であり、当然ながら感覚も体温もあるのだが、もう一本はひやりとした肌触りで、かつ無感覚である。
◇おやおや何処の子猫ちゃんかな、などという余裕は1ミリもなく、振り返るのがただただ恐ろしいだけで、しばらく動けずにいる。
◇正面には電源の入っていないテレビが設置してあり、暗い画面仄かに映し出された左手の主は、大正ロマン的前髪ぱっつんショートな髪型の女子で、記憶の限り全力で知らない顔である。
◇ななな夏だからひひひひんやりしててよいかも。

(了)

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July 11, 2012

『モリブデンでパドリング』

<覚ヱ書キ>

朝:KK(V)、うしぢち
昼:冷狸饂飩
夕:北京ダック、薬膳火鍋(ラム、牛ロース、豚ロース、鶏肉、鶏肉のつみれ、野菜10種)
夜:RCH
深:"Velho Barreiro"

◇夕餉の店、店内にはモンゴル人が被る伝統的帽子が置かれている。
◇これは「太陽、月、火、友情」の象徴という。
◇ふざけてでもそれを被りそうにない知人が頭上に乗っけており、そのモンゴロイドな顔立ちとガタイが相まって、もう彼がウランバートル出身にしか見えない。
◇もうひとりの知人にとってはその姿がツボだったらしく、ひとり静かに呼吸困難腹筋崩壊に陥っている。
◇本国では帽子は神聖なものとされ、それを放り投げたり、人と交換したりはしないという。
◇・・・よーしそこまでだ、それを今すぐ元あった場所に戻すんだ!

(了)

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July 10, 2012

『於舟徳三郎浮世桟橋』

<覚ヱ書キ>

朝:塩バタークッキー、うしぢち
昼:鱧、ソフトシェルシュリンプ、いたや貝の貝柱と大葉の掻き揚げ、獅子唐、茗荷、YC、藻塩(長崎・対馬)
夕:鰻(愛知・三河一色)、「眞壽鏡」(鳥取・米子)
夜:"Velho Barreiro"
深:"McCarran"
更:(銘柄失念)

◇「四萬六阡日、お暑い盛りでございます」
◇この日に浅草観音様を拝みますてぇと、46,000日分(約125年分)にご利益があるてんで、ものぐさなには堪らない救済しすてむなんですな。
◇あたしゃァこれで二回参りなんてんで、かれこれ250年分は蓄えましたかなァ。
◇恙無くと願っておきます。

(了)

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July 09, 2012

『侵略と統治』 (第29回)

◇女である。(2人目)

◇枯れ木に花を咲かせたいという女司祭から依頼を受ける。
◇まずは何を。
◇「ほんとは樹液が欲しいんだけどね、それを手に入れるには『不快な痛み』が必要なの」
◇何ですか、それは。
◇「ナイフの商品名」
◇物騒な名前っすね。
◇「緑とか自然とかが大っっ嫌いな人たちが造ったっていう話だからね」
◇誰ですか。
◇「誰っていうか、んー、その人たちはね、スタイルだけはめちゃめちゃいいんだけど、猫背で腕毛生えててしわくちゃ婆ァ顔で心臓移植が得意な感じ?」
◇・・・まず、その婆ァから刃物を奪えと。
◇「そう、その人、東の方にいるから、よろしくねん」
◇いってきます。
◇いってきました。
◇「早っ、そうそう、これこれ」
◇これをどうしたら。
◇「えーと、さらに東に洞窟があって、中に大きな木があるから、このナイフで切り付けて樹液取ってきて」
◇普通の刃物じゃ駄目っすか。
◇「あれは太古の昔からある聖なる木だから、普通の刃物じゃ歯が立たないの。だからそのナイフでどうにかあれこれして、よろしくねん」
◇いってきます、と出かけようとする自分を呼び止める者がいる。
◇見れば、薄汚れた浮浪者の装いの男である。
◇聞けば、聖なる木の巡礼者という。
◇男は同行を求めており、特に断る理由もないので野郎の水先案内人となる。
◇到着。
◇洞窟上部は大きく穿たれていて、陽は注ぎ込み内部は草木の緑で溢れ、なかなかフォトジェニックな風景である。
◇先客は男と女がひとりずつ。
◇こんにちはー樹液を取りに来たんですよー、と世間話を始めると、急に不快感を露わにし、「すぐに帰れ」とまで云われた。
◇何しに来たか分からなくなるので、心痛ませつつも聖なる木の根を刃物で排除しながら奥へと進む。
◇幹までたどり着くと、今度は巡礼者が騒ぎ出した。
◇「何をするんだ」
◇何って、樹液を・・・。
◇「・・・それは神をも恐れぬ所業だ、ここはひとつ私に任せてくれないか」
◇巡礼者が跪(ひざまず)くと、目の前に苗木が現れた。
◇「これを持って帰りなさい」
◇・・・どうも。
◇女司祭に苗木を届ける。
◇「何これ、樹液は?」
◇いや、あの、例の巡礼者がこれでどうにかしろって・・・。
◇「・・・ふーん、そういう手段もあったのねぇ、まァいいわ、これお礼ね」
◇・・・これで終わりっすか?
◇「終わりよ」

◇このエピソードはこんな感じで何となく完結するのだが、分岐点にて「巡礼者を連れて行かない」パターンを選択し、洞窟内で聖なる木を刃物でざっくりと傷つけた結果、緑色の人型生物が数体出現し、巡礼者は瞬時に惨殺され、先客だった男女は狩りにおける獲物のように狩られてしまい、自分も無事では済まないという報いを受ける。
◇みどりはたいせつに根!

(續く)

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July 08, 2012

『侵略と統治』 (第28回)

◇戦争の傷跡も癒えぬまま先の「娘」を引退させ、新世代の「娘」を誕生させた。
◇先代は全ての能力を極めつつあった、よく云えば浅く広くのオールマイティ、悪く云うと「器用貧乏」な娘だったのだが、当代は「脳筋」に特化させたいと願い、「這い寄る混沌」を想起させる名を与えた。(意味不明)

◇女である。(2人目)

◇前回は体制側に与したのだが、今回は反体制に殉じようと画策。
◇種族もこの地を代表する人種に限定して、祖国復興の為に立ち上がる脳筋娘と設定した。
◇(この人種、現実世界での北欧の民をモデルとしている為、やたらと長身である)
◇さァ世界へ旅立つぞう、ヒャッハー!
◇・・・。
◇・・・敵が多くて早くもめげそうだ。
◇しかも戦術上、腕力勝負な為、あっさりと窮地に陥り易く、常に死を意識せざるを得ない。
◇物凄い緊張感で日々を過ごしています。
◇お国の為に頑張ります。
◇・・・やってることは、追いはぎだけどな。

(續く)

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July 07, 2012

『侵略と統治』 (第27回)

◇女である。

◇内戦終結に向け、司令官として陣頭指揮を執ったり、個別に工作員として暗躍したりしている。
◇そんでもって某日未明、国土の北東に位置する敵方の本拠地に兵を率いて進撃し、敵陣首都を陥落。
◇投降命令に従わない反乱軍の首謀者たる総大将とその側近を武力行使にて鎮圧し、ようやっと内戦終結と相成った。
◇いっぱいひとが死にましたねー、などと誰に云うでもなく所感を述べていると、所属する陣営の総大将より、「何云ってんのさ小娘、ほんとに悲惨なのはこれからよ、じゃァ後は残党狩りよろしくねん」と肩を叩かれ、各地野営地に潜む敗残兵の一掃を託される。
◇・・・まァひまみて殺っときますよ。

◇総括。
◇万止むを得ずして馴染み深い知人も多い街での市街戦を展開し、非戦闘員たる一般市民に死傷者こそ出さなかったものの、終戦後に市内をそぞろ歩いていると、あれほど優しかった市民らから罵声を浴びせられたりして心的に大変辛い。
◇占領した地域の謁見の間には、当然新しい領主が玉座に鎮座ましましているのだが、室内には何故か反乱軍首謀者の遺骸が斬殺されたそのままになっており、戦争の悲惨さを訴えるには恰好な生々しい展示品となっている。
◇また、同室には反乱に加担した地域の代表と副代表らが一同に集められており、彼らの傍を通るだけで、またもや口汚く罵しられてしまうという戦争の英雄なのだった。(哀)

(續く)

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July 06, 2012

『小さき岬の鰐娘』

<覚ヱ書キ>

朝:冷狸饂飩
昼:(夏季限定という名の麺類)
夕:TBC、MFP(L)、CC(L)、MCG(倫敦五輪公認)
夜:"Cachaça"、GC
深:"Ardbeg Alligator", "Ardbeg Corryvreckan"、他1種

◇『ジウIII 新世界秩序』 誉田哲也(中央公論新社)、読了。
◇まさかの治外法権特区「歌舞伎町」。(主要産業はシ○ブ精製)
◇この作者の筆致は、人的動作が見える加速度的疾走感にあり、本作は良き意味でもその骨頂であるのことよ。

(了)

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July 05, 2012

◇『太陽曰く燃えよカオス』

『太陽曰く燃えよカオス』
歌:後ろから這いより隊G
作詞:畑亜貴
作曲:田中秀和(MONACA)

我々!(うー!)寄れ依れ!(にゃー!)世界はDark!(こずみっく!)
(うー!にゃー!うー!にゃー!うー!にゃー!レッツにゃー!)
心ぬるぬる異形の神々 私もあなたも怖がりの物ずき
形むるむる異教徒逃げれば 私とあなたは炎天下でおデート
たのしいね 焼けるぞ溶けるぞ(生き物じゃなーぃ)
骸ひやひや其れでも好きです 私がいちばん欲しいのは内緒よ
姿ぱやぱや其れでは行きましょ 私にいちばん似合うかな不条理
鏡には(だんだん誰なの?)うつらない(誰なんだ?やだやだ)
欲望は言葉にしなくちゃ(うー!)ほら(にゃー!)消えちゃうでしょう?(レッツにゃー!)
太陽なんか眩しくって 闇のほうが無限です(どきどき)
太陽ばっか眩しくって 闇のほうがす・て・き(にゃんだ~?)
CAOS(けいおす)CAOS I wanna CAOS
燃えよ混沌無敵です(わくわく)
CAOS(けいおす)CAOS una sera CAOS
燃えるようなき・も・ち(にゃんで~?)
我々!(うー!)遣れ破れ!(にゃー!)世界はDark!(こずみっく!)
(うー!にゃー!うー!にゃー!うー!にゃー!レッツにゃー!)
枕ぽかぽか無謀の神々 私とあなたの目的は違うの
絆むかむか無理矢理されがち 私があなたを守るけどおピンチ
おかしいな 逃げるぞ呻くぞ(狙われてるーぅ)
帳(とばり)おりおり此所まで来ました 私はだまって敵たちを蹴散らす
焔(ほむら)めらめら此所では駄目です 私にだまってスカウトはしないで
望むなら(ぜんぜん全滅!)しましょうね(敵なんだ?やれやれ)
願わくば跡形もなくね(うー!)あら(にゃー!)要らないでしょう?(レッツにゃー!)
現在なんと危険だった 光もんを下さい(ぴかぴか)
現在なんと危険だった 光もんでし・げ・き(にゃるビーム?)
MADNESS MADNESS You wanna MADNESS
呼べば冒涜過激です(ぞくぞく)
MADNESS MADNESS ennui MADNESS
呼べばきっとお・し・ま・い(にゃんです!)
這いよる!(うー!)混沌!(にゃー!)ニャルラトホ!(てっぷー!)
(うー!にゃー!うー!にゃー!うー!にゃー!
うー!にゃー!うー!にゃー!うー!にゃー!
うー!にゃー!レッツにゃー!)
太陽なんか眩しくって 闇のほうが無限です(どきどき)
太陽ばっか眩しくって 闇のほうがす・て・き(にゃんだ~?)
CAOS(けいおす)CAOS I wanna CAOS
燃えよ混沌無敵です(わくわく)
CAOS(けいおす)CAOS una sera CAOS
燃えるようなき・も・ち(にゃんで~?)
這いよる!(うー!)混沌!(にゃー!)ニャルラトホ!(てっぷー!)

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July 04, 2012

『侵略と統治』 (第26回)

◇女である。

◇体制側に加担した内戦は順調に反乱軍を駐屯地ごとに壊滅させている。
◇物語上、王国の悪政に苦しむ民の為に立ち上がる革命軍リーダー!的な流れと思いきや、反乱軍の首領はどうにも王の座が欲しいだけの選民思想で差別主義全開なエゴイストで、人種の異なる自分には協力する気さえ皆無である。
◇実は前職にて、かの国の宗主国たる帝国における当代皇帝を暗殺してしまった後ろめたさもあって、罪滅ぼしも兼ねての体制側にて再統一を目指すのだ。

◇前回攻められる側を経験し、防衛を果たした後は、敵陣への攻めの一手である。
◇全滅させずとも要塞さえ奪えば任務完了のはずが、持ち前の潔癖さからか、敗走する兵を全力で追い駆けて、背中からばっさりした後、身包みを剥ぐという、戦場追い剥ぎが止められない。
◇そんな非道な軍人ですが、新兵の頃はとうに過ぎて今や名実共に指揮官であります!
◇さァ内戦終結に向けて、正義と平和の名の下に殺しまくるぞう。(しっかり)

(續く)

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July 03, 2012

『的を外し続ける男と手招きされ尽くした女』

<覚ヱ書キ>

朝:紅茶キックーP(アールグレイ茶葉)、ノムYG
昼:銀鮭いくら、捏ね、RC
夕:ポーヅ中皿(12個)、KRB
夜:"Cachaça"
深:"Ardbeg Uigeadail"

◇『ジウII 警視庁特殊急襲部隊』 誉田哲也(中央公論新社)、読了。
◇・・・身辺整理したくなったなと。

(了)

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July 02, 2012

『侵略と統治』 (第26回)

◇女である。

◇これまで幾つかの組織に所属し、あらゆる対抗勢力を壊滅させてきたが、いよいよ最終局面を迎える。
◇内戦への参加である。
◇すべての事象の発端であり、国内統一に向けて今動き出す・・・はずなのだが、世界を統べる覇者が戦争介入という戦況を大いに揺るがす状況にもかかわらず、現場を仕切る上官からはどうにも一兵卒扱いなのである。

◇「敵は城壁の傍まで来ているぞ! 何をしている、急げ!」
◇はいはい分かりましたよ、と敵襲に応戦すべく城門より町へ下ってみると、市内は紅蓮の炎に包まれており、衛兵らは殺気立っている様子。
◇空を見上げると、投石器より放たれる火炎を纏った岩石が高速にて唸りを上げて飛来し、周囲の木造家屋を容赦なく破壊してゆく。
◇城壁の外では丁度突撃命令が下り、雄叫びながら兵士らは剣や鎚を振り翳している。

◇「ひひーん」
◇・・・愛馬を外に置き去りにしていたと今気付いた。
◇馬宿に駆け付けると、馬は果敢にも敵兵と交戦中である。
◇繰り出す技は「棹立ちから自重を乗せた両前脚振り下ろし」、これだけである。
◇この馬は意外と丈夫なので、その場を馬の持ち場と定め、自分は自分の任務をこなす。
◇「バリケードを守れ」
◇無理です、突破されました。
◇「跳ね橋を守れ」
◇駄目です、敵兵に橋を下ろされました。
◇・・・自分には細かい作業は向いていないと判断し、この瞬間から殺戮マシーンと化す。

◇敵方の突撃兵を殲滅させ、攻防戦は終了。
◇馬は無事であった、何よりである。
◇この地の首長より激励と感謝の演説があり、戦勝が宣言された。
◇防衛は果たされたのである。
◇戦場に戻って現場検分を試みると、敗残兵や敵兵の死骸はおろか投石器さえ撤去された後である。
◇しかし、市内の至る所で炎上している。
◇屋内に避難しているのだろうか、市民の姿さえも見当たらない。
◇それぞれの自宅を訪ねても扉は施錠されており、立ち入って確認するのもあれなので、中さえ窺わずじまいである。
◇物理的に破損している家屋の家主は市内を徘徊している姿を見付けたが、あの混乱の中で他の皆は無事だろうか。

◇数日後、配達人の手によって一通の手紙が届く。
◇書面には当局が相続税の一割を引いた額を貴殿に譲渡する云々と書かれており、市民のひとりから遺産を受け取った。
◇遺言の主は、この地方で幾つか農場を経営する農場主である。
◇彼との関わりを思い起こすと、・・・畑から盗んだジャガイモを売りつけたり、野生動物の囮になってもらったりと、美しい思い出がひとつもない。
◇・・・すまん、農場主、君の農園は有効に使わせてもらうよ。
◇あ、あと嫁も娘も家も引き取るから、安心して眠っていいいよー。

(續く)

◇◇◇◇
(改題) 『小夜啼鳥の左眼』 #021-025
(改題) 『流刑地より乗馬で3.5ハロン』 #013-020
(改題) 『1000万本の召喚の杖』 #012
(改題) 『黒馬新聞 北方版』 #007-011
(改題) 『月長石ト鍛造ト言霊ノ國』 #005-006
(改題) 『竜殺シ氷地獄』 #001-004

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July 01, 2012

『かみがじつざいするおうこく』

おはようございます!
とくにおもしろいはなしもありませんが、ひとつほうこくしなければならないことがあります。

ぼくのたのしみのひとつとして、「ふりーぺーぱーのえつらん」があるのですが、きょうはじめて、このこういじたいをふういんせざるをえないような、じゅうだいなじたいにおちいってしまいました。
・・・くわしくはなすわけにはいかないふじゆうをおゆるしください。

・・・なにもかもがげんかいでした。
ぼくはしらずしらずのあいだにふれてはいけない、かみのりょういきにふみこんでしまっていたのです。

すうじかんまえまでのうかれきぶんがうそのようです。
みのほどしらずのぼくは、そのたぶーとされるせいいきにたいして、うすわらいをうかべながら「やくそくのち」とのたまい、「うんめいすらかんじるぜ、ひゃっはー」などとほざいていました。
なんとおそれおおいしょぎょうのかずかずでしょうか。

ただほどたかいものはないとはよくいいますが、このけんがてんけいてきなれいなのかもしれません。
こんりんざい、「むりょう」としょうしたじぶつにたいしてはんのうするのはよそうとおもいました。

・・・かたるべきことがすくなくて、ほんとうにもうしわけないとおもうのですが、すうじだけでもここにのこしておこうとけついしました。

じつはれいのせいいきがことしで「そうりつ50しゅうねん」をむかえるとしり、おどろきをかくせませんでした。
「そつぎょう」としょうした、かずかずのしゅうれんをおえたひとびとは、ねんかん6,000にん。
これは、おもてむきはまっとうなきぎょうとしてとうろくされたぎょうかいでいえば、こくない「だい6い」とききます。
「にしにほん」のはてにいちしながらのこのぎょうせきです。(しつれい)

つまり、たんじゅんかんざんでも「30まんにん」。
そうとうすうのいのちさえもかえりみない「へいし」をようする、きょうだいなせいりょくなのです。
・・・すべてはぼくのみのほどもわきまえないゆだんからまねいたけっかでした。
あいてがわるかったのです。

こんご、まちなかできをつけなければいけない3てんをかきのこして、ふでをおくことにします。

1、でんしゃないであいているざせきにすわらないものがいたら、まずそれとうたがえ。
2、ちかばにあいたちゅうしゃじょうがあるのに、あえてすこしはなれたばしょにくるまをとめるものがいたら、そいつをうたがえ。
3、ちちおやだけにけいいをひょうしているものがいたら、そいつにようちゅういだ。

もうでんしゃにのれません。
くるまもどうようです。
ちちおやとこどものやりとりさえ、まっすぐにみられません。
みなさんもどうか、どうかおきをつけて。

(おわり)

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