October 30, 2006

"THE ROAD HOME (1999)"

『初恋のきた道』

■小学校教師だった父が亡くなったと知らされ、村へ帰省するジョンス。
■母は悲しみのあまりに雪降る中三日三晩、小学校の前から離れないという。
■母を家に連れ帰るジョンス。
■何故か室内には、『タイタニック』のポスターが貼られている。
■しかも2枚。
■村の風習を守り、父を町から担ぎ手と共に村へ運ぶという。
■物凄く分かり易く面倒でたまらんといった表情をするジョンス。
■ジョンス、「車で運ぼうよ、寒いし」と説得するが、母、頑固。
■挙句、葬式で用いる赤い布を織るから、機織りマシーン(木製)をいま直せ、すぐ直せとゴネる。
■ここで、現在(モノクロ)から、過去の記憶(カラー)に切り替わる。
■40年前の母役には、チャン・ツィイー。
■三編んだ髪を両側に垂らしたお下げ、戦中の日本人女性のような服装(どちらかというと寒冷地仕様の厚着)という、絵に描いたような村人姿。
■母がどれほど父をストーキングしていたかが延々と語られる。

全体の尺の8割を占める過去映像の中、チャン・ツィイーの顔映像が7割を占めるというめくるめくプロモーションビデオ状態に仕上げてしまった監督の女優への偏愛っぷりが伺える。
あの寒冷地仕様の厚着ですらフェチのひとつかとさえ疑うのだった。

(了)

投稿者 yoshimori : October 30, 2006 11:59 PM | トラックバック
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