November 19, 2006

◆『亡父の足跡』

やっぱりNHKを観ている。

■春風亭小朝が出ている。
■演目はオリジナルのようだ。
■父の葬式に参列した若い女と話している。
■亡父の息子、「私はいいんですけど、棺に抱きつきながら泣いていると、『愛人かしら?』といぶかしむ連中もいますよ」と。
■「しかも、父のことを『ボビー』って呼んでましたね」
■女、亡父とは、ネットの漫画コミュで知り合ったという。
■女、「ボビーは彼のペンネームでした」
■女、息子に対して、「ボビーは、ガッチャマンではコンドルのジョーが好きでした、あなたと同じように」
■息子、その事実に涙ぐむ。
■実は女は亡父と組み、ガッチャマンとセーラームーンを足して2で割り、キューティーハニーの衣装だけを採用したオリジナルの漫画を描き、コミケで出店していたという。
■女、コミケ会場ではキューティーハニーもどきで露出度高めのコスプレを。
■亡父の意外な活動に驚きを隠せないながら、シンパシーを抱く息子。
■女、「この衣装を棺に入れて下さい。出来れば、死装束の下に着せて下さい」と懇願。
■息子、「いくらなんでも70を越えた父にそれは」とやんわり拒否。
■女、「あなたなら理解してくれると信じていた」と詰め寄る。
■息子、「じゃあこうしましょう。私が貰います」
■女、「で、どうするんですか?」
■息子、「私が着用します」
■女、「やっぱり、親子ねー」と。

小朝の新作を、いやらしいなと思いつつも観てしまう。
故・手塚治虫が時代に迎合せざる得なかったという苦悩を思い出す。
それもやっぱりNHK。

(了)

投稿者 yoshimori : November 19, 2006 11:59 PM | トラックバック
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