October 12, 2007

『葡萄 or Die』

20時を少し回っている。
たどり着いた先は、蔦の絡まる煉瓦造りの外装。

「ボナセーラ!」と迎えてくれ、やたらと横に長い椅子に案内される。
バーカウンター前の為、団体客へ運ばれるおびただしい数の酒を眺め続けることに。

「お飲み物は如何致しましょう?」
えーと、これを。

マアジ・モデッロ・デッレ・ヴェネツェ・ブランですね」
それで。

「かしこまりました。マアジ・モデッロ・デッレ・ヴェネツェ・ブラン、ペルファボーレ!
はい、ぺるふぁぼーれ。

ペルファボーレペルファボーレと叫ぶ従業員、ラストオーダーを告げにやってくる。

「お食事のご注文が最後と相成りましたが、何か御座いますか?」
いえ、ございません。

実はこの店でチヂミと腸詰を食べたことを伝えると同時に、山手線で帰ります。

(了)


※一部表現にやや誇張がありますが、大体こんな感じで宜しくお願い致します。

投稿者 yoshimori : October 12, 2007 11:59 PM
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