October 19, 2007

『眼鏡 or Die』

26時を少し過ぎている、空も白々としているだろうという時間。
疑問に思ったことがすぐに言葉になるという油断。

「メガネかけてる男女って、いつメガネはずすんですかね?」
いつって、邪魔になった時しかないやろ。

「ちゅーする時に当たるじゃないですか」
そん時にはずしゃええやないか。かちゃかちゃかちゃかちゃ当たって鬱陶しそうだからな。

「なるほど。でもはずしたらはずしたで見えないじゃないですか」
君はあれか、明るいところじゃないとあかんのか。

「そういうわけじゃないですけど、見えたほうがいいじゃないですか」
メガネかけたことないから、メガネ側の気持ちにはなれんな。

「ってそれ、度入ってないんですか?
入ってないよ。

「じゃあそれをいつはずすかって話にもなりますよ」
そんなん言えるかい。

「ずるいっすねー。しかし、みんなどうしてるんですかね?」
知らんがな。メガネ男女に訊くしかないな。

店内を見渡すもメガネ男女は不在で、話はここまで。
タクシーで帰ります。

(了)

投稿者 yoshimori : October 19, 2007 11:59 PM
コメント

あれ、いまメガネかけてるん?

わたしは目が悪いから仕事中はかけるけど、日中はなるべくかけない。見たくないものは見えなくていいからw

Posted by: いわっちょ : October 22, 2007 12:17 PM

眼鏡はかけてませんが、色眼鏡をかけています。
比喩的な表現ではありませんが。

見たくないものは、見なくてよいのです。

Posted by: 義盛 : October 22, 2007 10:04 PM
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