October 31, 2007

『吊革 or Die』

痛飲後に電車を利用している。
ひどく眠い。
立ってられないほどの睡魔が襲う。

頼むからこの割引券やるから座らせてくれと目の前に座るi-Podユーザー(♀)に魂と魂で懇願するも波長が合わなかったらしく、あっさりスルー。

知らないよー吊り革からうっかり両手が離れたら、制御不能の両膝が君の大事なi-Podを無価値なものにするよーと心にもないキャラ設定には載ってない思念が支配し始める。

あっ

予想通り手は離れ、沈み込む膝を立て直す為に向かいにある窓に両手を付く。

ばん

大きく見開かれた彼女の両目は恐怖で凍り付き、突然の事態に対処しきれない様子。
とりあえずの謝意は伝え、最寄駅で逃げるように下車。

もう! だから言ったじゃんか!(逆ギレ)

(了)

投稿者 yoshimori : October 31, 2007 11:59 PM
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