December 11, 2007

『迷わない個室』

遠方から後輩が上京しているというので、新宿三丁目で飲むことに。
仕切りと階段だらけの入り組んだ店内を案内され、畳敷きの個室へと通される。
とりあえずとビールをオーダー。

3分経過。
卓上には突き出ししか置いてない。

遅いな、ビール。

「あ、ここの店員、気を付けた方がいいですよ」
何でまた。

「やたら早口なんですよ。何を言ってるのか全然分からなくて」
日本人なのに?

「ええ、たぶん。名札に『田中』って書いてありました」
マルクス闘莉王かも分からんぞ。

「誰ですか?」
いや、実はよう知らん。もう訊かんといて。

「何ですか、自分でふっといて」

フード系はあっさりと運ばれてくるのだが、ドリンク系がさっぱり来ない。

「呼びますか?」
田中を呼べ。

「いや、指名は無理です」
分かっとるがな。

呼ばれた田中、ビールが来ない旨を告げると、「かくにます」と言い捨てて去ってゆく。
「確認します」と言ってることに気付くまで数秒要する。

「たせしましたー」と田中、ビール4杯をテーブルにガゴンと置き、走り去ってゆく。

「あの、これこんなに頼んでないです!」
もう、ええよ。疲れた。

田中以外のプレイヤー達も負けじとやらかしてくれたが、思い出すのも鬱陶しいのでこの辺で。

山手線と井の頭線で帰ります。

(了)

投稿者 yoshimori : December 11, 2007 11:59 PM
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