June 17, 2008

『カ サ ネ ガ フ チ』 (第壱回)

怪談ってぇいいますと、夏に聴くのが相場と決まっておりましてねぇ、亡くなってもう二十六年も経つってぇ、八代目 林家 正蔵師匠口演、『眞景 累ヶ淵』なんてぇ演目が初のCD化するってんで、云われてみるってぇと、一度もたりとも通しで拝聴してないってぇ事に気付くんですな。

で、手持ちの音源を整理するってぇと、下記の如くで御座います。
・・・まあ手前勝手な備忘録でしかないんで、読み飛ばすのも結構なんですな。

「発端(下)」
いきなり(下)ってぇのもだいぶ頼りなさげなんですがねぇ、無理ぐりに通しの話数を付けるってぇと、『②総門の長屋』に該当するんですな。
おそらく、(上)にて深見 新左衛門に斬殺された鍼師で高利貸しの皆川 宗悦の遺骸が遺棄され発見されるくだりなんですがねぇ、長屋の住人がぐだぐだと話してるだけなんで、記憶に御座んせん。

「宗悦の亡霊」
奇跡的に連続しているってぇこれは演目通りに、『③宗悦の亡霊』
新左衛門ったらねぇ、止しゃいいのにまた鍼師を自宅に呼ぶってぇと、施術中に良心の葛藤か宗悦を殺害した負い目からか、宗悦の亡霊を見たような心持ちで錯乱し、鍼師と何故か妻をもやはり斬殺して、自らは切腹、深見家改易ってぇことに相成りますな。

話は少し戻りましてねぇ、改易前に出奔していた深見家嫡男、新五郎小石川に帰るってぇと、家が無いんですな。
其の経緯を知った新五郎、深見家墓前であわや切腹をってぇ現場を下総屋惣兵衛に制止され、そのまま質屋奉公に相成りますな。
下総屋で奉公する女中、に思いを寄せる新五郎なんですがねぇ、ここは因縁噺だってんで、実は園は宗悦の次女、つまり、新五郎の父、新左衛門は親殺しの仇なんですな。
知ってか知らずか、園は病に臥せった自分を献身的に看病してくれるはずの新五郎を遠ざけるばかりってんで、新五郎はやきもきやきもきした挙句、蔵の塗り替えの日に積まれた藁に押し倒すんですがねぇ、運悪く藁の下に押し切りなんてぇ、藁を切る為の刃物が上向きで置いてあるってんで、園は絶命しちまうんですな。
新五郎、好いた女をうっかり殺しちゃってどうしようってんで、店の金を懐に入れるってぇと仙台へと逐電するんですな。

「松倉町の捕り物」
六代目 三遊亭 圓生師匠口演になるってぇと、発端をカヴァーしつつ新五郎メインエピソードだけをフューチャーした「深見新五郎」なんてぇ演目もあるんですがねぇ、ここは八代目正蔵師匠だけの音源を追いますってぇと、、『③宗悦の亡霊』の続きになりますな。

園故殺から一年が経つってぇと、ほとぼりが冷めたってんで江戸へと戻る新五郎、かつて深見家に乳母奉公していたってぇりえのいる本所の松倉町へ向かうんですがねぇ、りえは既に亡くなってるんですな。
りえの娘と名乗る女、実は同心、金太郎の女房ってんで、鰻を取ると偽り腰の大小を隠すってぇと、金太郎を呼びに走るんですな。
鰻屋に扮した金太郎、新五郎を捕縛しようと向かう松倉町。
追い詰められた新五郎、屋根伝いに逃げ回るってぇと、藁束に飛び降りるんですがねぇ、そこは因果、置いてある押し切りで手負いとなり、しかも園の命日其の日に捕り押さえられるんですな。

これから新五郎が弟新吉、宗悦が娘で園の姉豐志賀が登場します、今宵はここまで、続きはまた明晩

追記:
しかし、正蔵師匠の老人特有ビブラートヴォイスを聴き続けているってぇと、真似したいってぇ気持ちが分かりますな。

「坊や、何でにんじん食べないの?」
「人参に~栄養なんてぇ、あるんですかねぇ」

(續ク)

投稿者 yoshimori : June 17, 2008 11:59 PM
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