June 20, 2008

『カ サ ネ ガ フ チ』 (第肆回)

平日だというのに新宿区内をうろうろーうろうろーと数軒分飲んだくれてしまい、一睡もしないままに朝方帰宅すると、七時半を少し回っている様子。

あかん、出勤する時間やないかい。

前日の(ていうても、寝てないから長い一日の中途でしかないが)汚れを洗い流して、きかえると、時刻は既に八時

外に出ると、太陽が黄色く見える。

どろどろした目で旧山手通りを走るタクシーを拾い、山手通りから中目黒を目指し、何とか始業に間に合うも、
「おはようございまーす」なんてろくに云えてない上に、何処か虚ろに響く。
爽やかって単語すら小憎い

蛍光灯も黄色く見える。

今日はまっすぐ帰って気絶しよう。

えー、怪談噺は、また、明晩。

(續ク)

投稿者 yoshimori : June 20, 2008 11:59 PM
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