July 10, 2008

『狂ノ歌』

毎度毎度古いはなしになりますがねぇ、紫檀楼 古喜 (したんろう・ふるき)なんてぇ狂歌師がおりましてな、出掛けようとしてるってぇ時に夕立なんてぇのが、ざああっと降り出しますってぇと、自然と浮かぶ狂歌があるんですな。

振り出しの 日本橋から雨に遭い
抜ける程降る 鞘町の角

鞘町が何処かなんてぇのも知りもしませんがねぇ、音のモダンさが耳に馴染み易いんですかねぇ。

今宵はこの辺でお暇で御座います。

(了)


追記:
古喜六十六歳、時世の句

六道の辻駕籠に身はのりの道
ねぶつ申して極楽へ行く

投稿者 yoshimori : July 10, 2008 11:59 PM
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