September 14, 2008

◆『壱拾肆、太白』

澁谷から副都心線に乗るってぇと、新宿三丁目まで六分ですな。

新宿末廣亭、『九月中席 昼の部』で御座います。

前座■三遊亭 歌すみ 「(演目失念)」
寄席では初にお目見え致します、女前座なンですなァ。
おそらくは知ってる噺だったんでしょうが、大変失礼なはなしなんですがねぇ、あたしゃ携帯いぢるのに夢中で聴いちゃァいませんでしたな。

二ツ目■三遊亭 天どん 「合併家族」

「我が家は重大な経済危機にある」
「親父ィ、てめぇが働かねぇからだろ!」
「この際だから、我が安藤家は、お隣の城島家と合併することにした」
「えー?」
「これからはな、城島家の父さんが、お前の父さんだ。私は副父さんになる。副総裁みたいで格好良いだろう」
「響きだけじゃねぇか!」
「お前はもう長男ですらないんだ。これからは犬に格下げだ」
「えー? 犬ぅー?」

圓丈師匠の根多でしょうかねぇ、この後分かりやすく壊れてゆくんですな。

漫才■ロケット団

「四字熟語クイズ! 次から次へと問題が起きてしまう状態を何と言う?」
「えー、相撲協会」
「おい!」
「別に間違ってないじゃん!」

落語■柳家 小きん 「寿限無」
目当てのひとり、三三(さんざ)あにさんの代演ってぇことで、大変残念なんですなァ。

落語■柳家さん福 「短命」
女房が佳ィ女だと長生きしねぇってぇ噺でしてねぇ、逆もまた然りってなもんです。

漫才■ホンキートンク
コンビ名が「安酒場」という意味なんてぇ申しますな。
「結婚は愛」と云いつつも、指では輪っか(金)なんてぇこさえてますなァ。

落語■三遊亭 吉窓 「大安売」
十日間の上方巡業から帰ったってぇ力士、連日の取組を「勝ったり負けたり」と詳細を語るんですがねぇ、一度たりとも白星が付かないんですな。

「関取ィ、勝ったり負けたりって云ってたじゃんか」
「ですから、向こうが勝ったり、こっちが負けたりですよ」

「じゃあ踊ります」ってぇと、「かんちろりん」なんてぇのを大久保彦左衛門、木村長門守、芸者の順で演るんですなァ。

落語■川柳 川柳 「ガーコン」
七十七歳という師匠の咽喉から、どうやったらああもテンションもトーンも高ェ声が出るんでしょうかねぇ。

ギター漫談■結城たかし
金色の衣装に身を包んだ「流し」のギタリスト、ジャンルは演歌で御座いますな。

落語■桂 文楽 「替わり目」
女房が亭主の為におでんの具を買いに遣らされるんですがねぇ、演者によっちゃァ、品が違うンですなァ。

落語■鈴々舎 馬櫻 「マクシム・ド・呑兵衛」
小団治師匠の代演ってぇ云いますな。
高級フレンチにあやかろうと、足立区にある居酒屋の老夫婦が奮闘しましてねぇ、手近な品で間に合わせるってんで、どうにもこうにも致し方も無いんですなァ。

アコーディオン漫談■近藤 志げる
西条八十作曲作品をつらつらと弾きますな。
戦時中、飢えから食糧を盗んだってぇ話をしんみり始めたかと思うってぇと、
「次は上手くやるぞぉ」と落とし噺にするんですな。
レコード会社からはCD化のオファー、文化庁からは芸術祭に呼ばれるなんてぇ、景気の好いはなしなんですな。

落語■柳家 権太楼 「代書屋」
権太楼師匠の「でェしょや」を聴いたところで、足立区にある焼肉店の開店に間に合わせる為にお仲入りと同時に撤収しますな。

心残りは、三味線漫談の三遊亭 小円歌姐さんだけでげす。(涙)

(了)

投稿者 yoshimori : September 14, 2008 11:59 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?