December 27, 2008

◆『紀州ガ関八州ニ為ル日』

えー、暮れも押し迫って参りました。
寒風吹き荒ぶ今日此の頃なんてんで、暖房を含めた空調を用いない我が身としては、内臓(主に大腸)の活動停止だけを憂う日々を過ごしております。

師走なんてぇ言葉があるように、噺家匠らがり抜ける月なんでしょうなァ。
カウントダウンで云いますってぇと、年内に控えた落語会は新宿末廣亭余一会の高座を残すのみと相成りました。
本日は有楽町『三人集~市馬・談春・三三~』で御座います。

緞帳が開きますってぇと、紋付袴姿の三人が、左から三三・市馬・談春の順で棚の上に並んでおります。

口上■市馬・談春・三三
談春師匠の第一声、
「本日は柳亭 市馬改め、七代目柳家 小さん襲名披露にお越し頂き有難う御座います」
に受けまして、市馬師匠の返しが、
「孫がいる、孫が」
なんてんで、実孫の花緑師匠が先だと仰いますな。
「えー、それでは柳家 三三改め、十一代目柳家 小三治襲名披露に・・・」
なんて続きます。

真打■立川 談春 「除夜の雪」
開口一番を意識したのか、談春師匠、前座スタイル(羽織無し)で登場します。
マクラ、人間国宝、五代目柳家 小さん、桂 米朝らの実子、実孫の花緑米團治(小米朝改め)の会話を再現致しますな。
「花緑くん、疲れた時はコーラ飲んで塩をなめるといいンだよ」
「まじすか」
「コーラは糖分、塩は塩分だから、これは点滴と同じなんだ」
「じゃあやってみますよ」

これ、二人ともで云ってるンですね。
数日して花緑師は談春師へ結果を報告致します。
「あにさん、米團治さんの云う通りに、コーラ飲んで塩なめてたら知覚過敏になっちゃいました」

真打■柳亭 市馬 「掛け取り2008 -萬歳でもなく美智也でもなく-」
大家には狂歌で、
魚屋には喧嘩腰で、
酒屋には芝居(歌舞伎)調で、
言い訳をして一度袖に引っ込むンですがねぇ、もう一度高座に戻りまして、
「俺を喜ばせろッ」という松岡の旦那(立川 談志)には歌唱で、
故・フランク永井、故・三橋 美智也にもやはり歌唱(『有楽町で逢いましょう』)で、年末の支払い(掛け取り)をうやむやにするンですな。

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お仲入りで御座います

真打■柳家 三三 「鼠小僧 蜆売り(上)」
「鼠小僧次郎吉の家を訪ねる此の男の名は・・・後半で分かることになっております」

真打■立川 談春 「お楽しみ=棒鱈」
「二階の喧嘩はどうなったィ」
「心配無い、故障(胡椒=邪魔)が入った」

トリ■柳家 三三 「鼠小僧 蜆売り(下)」
「火にかけられても口を割らねェ」

今回の演目は高座左側に立つ「めくり」に達筆な書体で表示されてるンですがねぇ、「蜆(しじみ)」が「硯(すずり)」となっておりまして、洒落なのか何なのか分からなくてもやもやしましたなァ

タイスキでも頂こうかと歩き出したンですがねぇ、良店に巡り合わず、結果として浅蜊と豆乳の鍋になりました、或る寒ゥい晩の出来事で御座います

(了)

投稿者 yoshimori : December 27, 2008 11:59 PM
コメント

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Posted by: Ben Durland : July 9, 2011 10:26 PM

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Posted by: Jeanne Dziadek : September 8, 2011 08:13 AM
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