February 12, 2011

◆『覗かれ八海』

えェ、冷てぇ降りでござんす。
本日ァ団子坂上での落語会でして、最寄り駅ァ千駄木となっております。

『図書館寄席』
@本郷図書館2F

会議室の体な室に椅子がびしっと並べられております。
手作りに見える高座は意外としっかりと据えられておりまして、図書館側主催者の意気込みが感じられまさァね。
図書館長のご挨拶から始まりまして、演者ひとりだけの寄席が始まります。

春風亭柳好◆牛褒め

柳好師匠と照明が近い所為か絵的にかなり暑そうに見えまして、熱演に支障がありそうです。

「此処千駄木は(立川)談志師匠のお膝元で御座居ますね」
「よくご近所を散歩されているそうですね」
「私、危険地帯に足を踏み入れております」

「ご縁というのはあるものでして」
「水族館の館長さんとお会いする機会がありましてですね」
「此の方、『皇族の方とは海洋生物の研究仲間』と仰るんですね」
「うちの師匠、(春風亭)柳昇は戦争行ってますから、皇族の方てぇのはもう特別な存在な訳ですよ」
「で、其の館長さんに、もし皇族の方とお会いする会でもありましたらご一緒させていただきたいと申し上げましたら、まァ云ってみるもんですね、お招きいただきまして」
「私と師匠でですね、赤坂御所にある一室に行きまして、秋篠宮様の前で一席伺ったんですよ」
「普段の師匠だったら高座で緊張するなんて在り得ないんですが、殿下と紀子様を前にしてもうガチガチでした」

春風亭柳好◆二番煎じ

「先輩がいい羽織を着ておりましてですね」
「尋ねてみると、古着で五千円て云うんですよ」
「どう安く見積もっても三十万円はすると思ったんですが」
「よっく見てみると、紋がですね『菱形に縦棒一本』なんですよ」
「此れは山口組の紋なんですねぇ」

「私、三年前に所帯を持ちまして、新婚旅行は波照間島だったんですね」
「先程申し上げました館長さんから、『折角だから島民の方に落語を聴かせていただきたい』と云われまして、そういう段取りとなったんですが」
「当日、島の民宿で朝御飯をいただいておりましたら、島内放送が流れまして」
「ぴんぽんぱんぽーん、『本日は落語家の春風亭柳好さんが新婚旅行の為、xx旅館に滞在しております。皆様お誘い合わせの上、xx旅館xxの間までお越し下さい』、ぴんぽんぱんぽーん」
「朝御飯が喉で止まりましたね」

「兄弟子は(春風亭)昇太なんですが」
「ご案内の通り独身でして」
「以前、結婚したい好みの女性を尋ねましたらですね」
「『女子アナか女優』って云ってましたね」
「いい加減、目を覚ませと」

何処ぞの番組のような打ち合わせ済ではない、あどりぶのみでの謎掛けを幾つか披露しましして、お開きと相成ります。

団子坂下にあるなんてぇ「てきさす」るーつな店で「ぱて」と「あぼかど」を「ばんず」に挟んだ品を求めた後に蕎麦屋に上がりまして、焼き立てくりすぴぃな蕎麦味噌を目の前に置きつつ、越後の酒でも戴きましょうかねぇ。

(了)

投稿者 yoshimori : February 12, 2011 11:59 PM
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