May 19, 2011

『馬鹿ト愛慾』

實篤を読もうと思った。
言わずと知れた白樺派の重鎮、武者小路實篤(Mushakōji, Saneatsu)である。
最寄の区立図書館が開設するHPより予約し、確保フラグを確認した上で受け取りに行く。
・・・常常思うのだが、図書館員と書店員は如何してこうもxxが薄そうというか、xっさりしているというか、葬x屋みたいというか、x抜け無いのだろうか。
不遜な態度で図書館利用カードを提示すると、図書館員は端末の画面で内容を確認し始める。
「一冊届いてますねー」
一度窓口から離れ、書棚から該当の書籍を探し出して再び戻って来る姿がやたらと不恰好なのが気になった。
「・・・よっこらせと、こちらですね」
と提示されたのは、高さ23糎(センチ)、頁数879の化粧箱の無い豪華装丁本だった。
手に取ると、両手で持って頭上より高く振り下ろせば殴殺可能な重量である。
・・・加害者には為りたくないので、其の儘そっと返却口に置いて図書館を後にするのだった。

「仲良きことは美しき哉」
實篤

(了)

投稿者 yoshimori : May 19, 2011 11:59 PM
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