September 15, 2011

『狐疑逡巡』

睡眠時間が果てしなく伸びてゆく。
それは惰眠と呼んでもいい。
リアルに人生の三分の一夢の中で過ごしている。
にも関わらず、目ノ下隈子である。
そして睡眠導入は気絶型である。
当然、眠るまでの記憶は1ミリも無い。
覚醒している時間極端にが短くなっている為、自宅や出先で過ごす余暇が存在しなくなっている
寝過ぎの為か常時頭痛が止まらない。
こめかみに何かを貼り付けた更年期障害中年女の如き険しい表情で道を往く。
眉根を寄せた青白い貌にて30度超えの炎天下をジャケット着用で歩く様は、自分事ながら真っ当な人種に見えない。
職質とかそういう事態は極力敬遠したい。
嗚呼向こうに警官が立っているよ。
脇道に逸れよう。
嗚呼狭い道をパトカーが徐行しているよ。
少し遠回りしよう。
毎日家路に着くまでが苦行なのだ。

(了)

投稿者 yoshimori : September 15, 2011 11:59 PM
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