October 24, 2011

◆『農林2号』

本日ァ目黒区での地域寄席でござんす。

『第105回 中目黒落語会』
@上目黒二丁目・中目黒GTプラザホール

席亭代理からのご挨拶がありまして、鯉昇一門の写真集が発売された旨の告知があります。
鯉朝師匠のおカミさんが撮影してるそうでして、それ故の一門だけの写真集となっております。

瀧川鯉ちゃ◆熊の皮

「父の学生時代の同窓会で呼ばれまして、高座に上がりました」
「・・・厭なもんですよ、肉親の前って」
「しかも父親はスピーチを一言求められまして、否応無しに壇上に上げられまして」
「『学生の頃から脛ばかり齧られまして、もう脛がありません』」
「『学校へ遣り、やっと社会に出たかと思えば、今度は噺家ですと』」
「『不肖の息子です、聴いてやってください』」
「『それでは鯉ちゃさんどうぞ』って演れますか、そんなんで」

「撮影の時は鯉朝あにさんの奥さんがですね、助手である鯉朝あにさんに指示を出すんですよ」
「『カメラ』って云われたら荷物からカメラ渡して、『露光計』って云われたらさっと露光計を出したりなんかして」
「感心しながら鯉朝あにさんに『カメラマンの助手ってやる事が内弟子みたいですね』って云いましたら、物凄く怒られました」

サゲ:
「お前さんの尻に敷いてあるのが、その熊の皮だよ」
「尻に・・・あっ、そうそう、これが大事なんだ、女房がよろしくって云ってました」

三笑亭可女次◆鼓ヶ滝

本編:
歌人西行こと佐藤兵衛尉義清(さとうひょうえのすけのりきよ)、摂津は鼓ヶ滝にて詠んだ句である、
「伝え聞く鼓ヶ滝に来て見れば沢辺に咲きし蒲公英の花」
を翁、婆、娘の手によって、
「音に聞く鼓ヶ滝をうち見れば川辺に咲きし白百合の花」
と手直しされますが、目覚めると全ては泡沫(うたかた)の夢。
件の三人は住吉明神、人丸明神、玉津島明神の和歌三神ではなかったかと気が付き、自らの慢心を戒めんが為に姿を変えて現れたのだと省みるのでした。

瀧川鯉昇◆蛇含草

「誰が買うんだという内容の写真集が出ております」
「被写体の全員が二日酔いみたいな顔で写っております」

噺家の時知らずなんてぇ申しますが、此れは夏の噺ですな。
しかもマクラでは、「バスの中で暑い暑いと云う中年女性に乗客の男性からカチ割りの氷が渡されて涼を愉しむ」という小咄まで演ってらっさいました。
この小咄、元は馬車の中の夫人と馭者(御者)のえぴそーどなんですがねぇ、サゲがどうにも辛いてんで割愛させていただきまさァね。

本編:
「良い餅は噛んだ後の離れ具合で分かる」

お仲入りで御座ィます。

三笑亭可女次◆竹の水仙

本編:
左甚五郎作「竹の水仙」は肥後熊本、細川越中守に三百両で売れます。

瀧川鯉昇◆芝濱

まさかとは思いましたが、隅田川での白魚捕りえぴそーどからの導入部でした。
噺家の時知らずなんてぇ申しますが、此れは年末の噺ですな。

追い出しと鳴りまして、お開きで御座ィます。
桜橋を渡った目黒川沿いにある「芋」という意を汲む名の韓国料理店にてタジン鍋蒸した豚キムチや大根きゃべつで巻きつつつまみながら、どらふとべるじあん麦酒なんてぇいただきます。
されおつな内装に誘われたのか、隣の卓では女子だらけの女子会が執り行われておりまして、最後には「でざーと」らしき品が運ばれて参りました。
そんな中、酒飲みに甘いもんなんてぇ要らねぇやな、と啖呵を切りますてぇと追い出されかねませんので、だんまりむっつりと飲んだくれるしかないんですなァ。

(了)


(271011改題 『農林1号』)

投稿者 yoshimori : October 24, 2011 11:59 PM
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