January 10, 2012

『竜殺シ氷地獄』 (第4回)

◆落合クララです。(誰?)
◆街より遠く離れた川沿いの街道にて追い剥ぎに「金を出せ」と絡まれる。
◆選択肢の一つ、「金を持ってるように見えるか?」と返すと、何を戸惑いをしたのか、「そうは見えないな、悪かった」と去ってゆく。
◆しかも、全速力で。
◆追い剥ぎはそんなに急いで何処に帰るのだろうかと後を着けてみる。
◆道中、隣国の自治領を統べる組織の司令官とその部下2名を追い越す。
◆何を思ったか追い剥ぎは司令官と部下の間に入り込み、競輪やサイクルレースの要領で、縫う様にスリップストリームをやってのけ、そして離脱。
◆彼らの間で特に小競り合いはない。
◆現政権と抗争中の過激派先住民が根城にする砦の前をこの5名が通過。
◆一行の構成を整理すると、「追い剥ぎ」を追跡する「私」、後に続く通行中の「司令官」と「部下2名」の5名である。
◆先住民らは一行に対しては完全に敵性なので、問答無用に攻撃を仕掛けてくる。
◆これは傍観に限ると思い、動向を見守ろうと陰に身を潜める。
◆射手からの攻撃を受けた追い剥ぎは、身のこなしも軽やかに颯爽と扉から砦内部へと躍り込む。
◆速攻で部下1名が殺害され、逆上した司令官もやはり砦内部へと駆け込んでゆく。
◆表では関係者が不在となったので、自分も中へと続く。
◆奥よりがちゃがちゃと剣戟音が響き、複数の悲鳴の後、静まり返った周囲を伺うと、複数の先住民、司令官、その部下の死体があるだけで、追い剥ぎの姿はそこにはない。
◆彼は「私」を追い剥げなかったままで期せずして第三者と共闘し、自らも戦い傷付き、そして何処へ向かったのだろうか。

(續く)

投稿者 yoshimori : January 10, 2012 11:59 PM
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