August 03, 2012

『あかくもえるおか』

おはようございます。
きょうもくそあついですね。
あ、いけない、くそなんていっちゃった。
たいへんしつれいいたしました、なんてくそていねいにあやまってみたりします。

えーと、せけんてきにはなにやら「やたらとうすぎ」のひとや「からだにふぃっとしすぎたいるい」などをちゃくようして、よーろっぱのはてのほうでおまつりさわぎらしいですが、ぼくのしんるいえんじゃやともだちがさんかしているわけではないので、てんかいがきになってながめたり、いっきいちゆうしたりするりゆうがどこにもありません。

やはんに、はんちかなみせのおもいおしどをおしあけました。
・・・いつもとようすがちがいます。
ふだんであれば、あめりかないずされたびーじーえむがえんどれすにながれているこのみせですが、おとこのひととおんなのひとのはなすやりとりと、かんせいがすぴーかーからきこえてきます。

・・・いやなよかんがしました。
ますたーふくめ、みせのなかにいるだれもが、ぼくのしらないこじんめいをあげては、「そうそう」、「すごかったねー」などとうなずきあっています。
みんな、にほんごをはなしているはずなのですが、そのないようはなにひとつりかいできません。
よみちをあるいていてきゅうに「らち」られ、しらないげんごをはなすくにへときょうせいてきにつれてこられたかんかくににています。

てれびがめんではみどりいろのひろばで、いろちがいのふくをきたひとびとが、まるいたまをうばいあっては、こづいたりこづかれてたりしているようすがうつしだされています。
なんのばつげーむでしょうか。
このけいばつのるーるはよくわかりませんが、「てっこつにあみがはられたさく」に「しろいたま」がちかづくたびに、「ぅわぁー」とか「ぉおー」とか「ごるぶはー」というけものじみたうめきごえがてんないにひびきわたります。

・・・ぼくはすこしこわくなりました。
ここでたちあがって、ふりかえりもせずににげだせばよかったのかもしれませんが、あまりのきょうふでびどうだにできません。
なにかをわすれるように、あるこをるをせっしゅしつづけます。

さらにすうふんかけいかして、ふえのおとがきこえ、みせじゅうで「はいたっち」がはじまりました。
このじゅじゅつてきなぎしきにさんかしておかないと、のちのちどんなめにあわされるかわからないというきょうふかんだけで、おもくしめったりょうてをあげました。

ここにいるみんなのめがやたらぎらぎらとしています。
たすけあっていきてゆかねばならないはずの「むじんとう」で、おのれのよくぼうのままにころしあいをしているひとたちのめににています。
はいたっちをあいずにかいけいをすませると、にげるようにとびらをひきあけていえじをめざします。

・・・このおそろしいまつりはまだしばらくつづくのだそうです。
かよわくもろいぼくは、このいっかせいのあらしがすぎるのをただじっとまつしかないのです。

(おわり)

投稿者 yoshimori : August 3, 2012 11:59 PM
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