March 17, 2013

◆『遊動円木が壊れるまで』

本日ァ早稲田での落語会でござんす。
副都心線で西早稲田まで往きまして、早稲田通りを東に向かいます。

『第2回 鶴巻図書館寄席「桂扇生独演会」』
@早稲田鶴巻町・新宿区立鶴巻小学校

桂扇生◆長屋の花見

長屋の店子らの赤貧な暮らしを象徴するえぴそーどとして登場する「戸無し長屋(薪代わりに戸を燃す)」は定番ですがね、『船徳』で稀に使われる「猫鍋(滋養の為に食す)」がここで聞かされるとは思いもよりませんでした。

桂扇生◆崇徳院

本編は「恋煩い」の噺で御座ィまして、客席に座るお子さんらに「ひとをすきになること」と懇切丁寧に説明しますが、女児さんの反応は予想外でした。
「コイってサカナのコイかとおもったー」
…そんなわけあるけぇ。

扇生師匠、期せずして本日「57歳(自称37)」のばーすでいで御座ィまして、さぷらいずとして図書館長の手によりけーきが高座まで運ばれます。
「57本を立てると危ないと判断しまして、6本立てました。四捨はよくないと聞きまして五入で6本です」
「これはこれはありがとうございます。…あたしゃァ落語家として40年近く生きてきましたけど、高座でバースデイケーキの蝋燭を吹き消したのは初めてですよ」

追い出しこそなりませんが、時間となりましてお開きで御座ィます。
鶴巻町を出ましてあれから、早稲田通りを東へまっつぐに、神楽坂にて桜餅か道明寺、赤城神社を過ぎまして、大久保通りも越えまして、ふれんちでもひすぱにやでも串打ちなきぶんでもねぇてんで、まずはと越前福井の蕎麦処にゆきまして、上庄里芋こごみたらの芽蕗の薹、續きましては生簀のある海鮮な店にて中ぐれぇの槍烏賊イッパイ鰤塩焼き地魚なめろう、天の戸美稲(うましね)満寿泉、〆は芸州廣島にて鉄板の前でねぎやきひろしまやきを喰い散らかすんですがねぇ、それはまた別の話。

(了)

投稿者 yoshimori : March 17, 2013 11:59 PM
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