December 20, 2015

◆『届け、ヴォイラの民に』

『町屋お笑い寄席 冬 四合わせ二ツ目会』
@ムーブ町屋 ハイビジョンルーム

古今亭志ん吉◆牛ほめ

「今年もいろんな人達が社会を賑わせましたね」
「あの側溝に入ってた人凄いですよね」
「彼にとっては側溝ありきで、パンツは二の次何ですよ」
「彼のお母さんもそう言ってました」
「『あの子は昔から側溝があると入ってました』」

「あと驚いたのが、自分が出演するある会の主催者が三億円の結婚詐欺で服役した経験のある方でした」

林家はな平◆紀州

「師匠が出演する番組で出させていただいたんですよ」
「再現VTRで僕が出てるんですけど、上手いこと顔が見えなくてですね、見切れちゃてるんですね」
「番組のスタッフさんたちはプロなんでしょうけど、違う業界の事情に全部詳しいわけではないですから、間違いが多いんですね」
「座布団が普通にぺらぺらのだったり、白足袋履かずに黒足袋履いてたり、前座が黒紋付着てたりとか」

途中入場のお客さんを見つけると、初代三平師匠がご存命の頃に仰ってた台詞まんまを投げ掛けます。
「今いらっしゃるんじゃないかとお噂してたんですよ」

お仲入り

鈴々舎八ゑ馬◆天狗さし

「大山に住んでるんですけどね、近所の鮨屋…回転するほうによう行くんですわ」
「その回転寿司屋には中国人がいてはって、すぐ隣の中華料理店にインド人が働いてはって、その隣のインド料理店は日本人がやってらっしゃるんですわ」
「ひとつずれろと!」
「ここ(喉)のストッパーゆるゆるなんで、云いたくて仕方ないんですわ」

「この町いいですよね、大山から引っ越そうかな思てます」
「定食屋いみたいな店で日替わりの、何か鯛の兜煮みたいなの頼んだんですわ」
「ぜんっぜん出てけぇへんのに待ち合わせ時間迫ってて、注文通ってないんやったら止めてもらお思ておばちゃんに云うたんです」
「そしたら『すいません、今お出しします』ってすぐ出てきはったんです」
「混んでるから相席なったんですけど、目の前がカップルなんですね」
「こっちはもう時間あらへんから、うわーって喰うて、前にカップルおるけど遠慮しとったら間に合わへんから、何かいろんなもん前に飛ばしながら喰い終えましたわ」

春風亭昇々◆天災

「今日ですね、電車の中で子どもを抱いた女の人を見まして」
「その腕の中の子どもが自分を抱いている母親に訴えてるわけですよ」
「『う○こ』『無理です…』『う○こ』『無理です…』」
「…無理ですよね」

「子どもの頃、牛乳が好きだったんですよ」
「牛乳きらいな子も多いですから、もらえたりするんですね」
「でも、物足りないから今度は低学年のクラスに行って巻き上げるんです」
「ある日、先生らに呼ばれて出向いてみたら…廊下がもう何か排泄的な何かであれなんですよ」
「『これ何か知ってる?』って聞かれても僕じゃないのから答えられないんですね」
「『君、ここでよく牛乳飲んでるよね?』とかもう冤罪向きな誘導尋問で」
「…ほんと誰だったんでしょうね」

「この間リンガーハットに行きまして、キャンペーンか何かで大盛が無料だったんです」
「『ただ今の期間大盛無料ですが、いかが致しますか』って聞かれるのいやですね」
「大盛にしたいならこっちから云うからって」
「すんごい太った女の人にもおんなじこと聞いてて『普通で』って答えてましたね」
客席から「合ってんじゃん」と声が掛かり、意気消沈しつつある昇々あにさんで御座ィます。

(了)

投稿者 yoshimori : December 20, 2015 11:59 PM
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