February 14, 2016

◆『君だけが血飛沫ほとばしる町』

◇12時、向かおうとしてました「クスクス」の食べられる店が13時からてんで諦めました。
◇急遽、ピザ祭りと相成りまして何枚か戴きました。
◇店内での喫煙が不可の為、「よしもと∞」なる建物の前でぼんやりしておりましたら、中高生が若手芸人と記念撮影に励んでおります。
◇若い子からきゃあきゃあ云われるのは、面の整ったアイドルだけじゃァないんだなと再認識しました。

『サンキュータツオ・キュレーション 渋谷らくご』
@円山町一丁目 ユーロライブ

瀧川鯉斗◆鴨とり

「先日、テレビ番組に出させていただきまして、小島瑠璃子さんとご一緒させていただきました」
「こじるりさんから『好きだ』と云われまして、ファンの方から刺されないか心配です」

「サム・スミスさんというアーティストのPVに出させていただきました」
「『リスタート』という曲です」
「ぜひ、ご覧になってください」 ⇒後で Youtube で検索しましたら、素人参加風の日本版PVでした

「…僕、名古屋で暴走族の総長をやってたんですよ、十二代目の」
「まだ総長じゃない頃でしたけど、先輩の十代目総長から『バイク盗ってこい』なんて命令されるんです」
「どうやって盗るのかわからないんで、やり方とか聞きましたら…ここだけの話ですよ」
「まず、ローソンでドライバーを買いまして、キーの穴に挿してモンキーレンチを回すと…オンになるんですね」
「で、盗んだバイクで走り出すわけですよ」

「僕がこの世界でやってけているのは、やっぱり縦社会だからですかね」
「前の業界もそうでしたし」

「落語芸術協会に三笑亭夢之助という師匠がいるんですよ」
「強面の方で、この師匠を笑わせられたら一人前という話がありまして」
「前座の頃、寄席の楽屋で根多帳書いてた時があって」
「講談の方が忠臣蔵の『松の廊下』を演ってたんですよ」
「で、夢之助師匠の上がりがもうすぐだったので、僕が『まつのろうか』って書いたのを楽屋で根多調を師匠に見せましたら」
「根多帳見るなり、飲んでたお茶をぷーって噴いたんですよ」
「『お前、これ、<待つの老化>って何だよ』って笑ってんですよ」
「これでもう一人前ですね」

…鯉斗さん、落語についてはテンポがあまりよろしくないんですがね、まくらは毎回愉しいですね。

立川こしら◆風呂敷

「…あいつ馬鹿ですねー、何云ってんだかわかんないですよね」
「皆さんはお優しいから頭ン中で補完して話を理解しようとしてますね」
「十代目の先輩から継いだ自分が十二代目って…ん??? みたいな」
「縦社会とか云ってますけど、あいつ敬語混じりにタメ口使ってきますよ」
(ここで鯉斗さん登場しまして、何かしら一言申して去ってゆきます)

「実は(古今亭)菊之丞師匠とご一緒するのは初めてなんですよ」
「話によると、師匠は煙草入れを帯に下げてるけど煙草は吸わないらしいんです」
「何だそれ、うわー、これ、江戸の風が吹くかー」
「前半は鯉斗さんと私なので、古典とかそういうのは期待されてないんでしょうね」
「…えー、というわけで、夫婦のお噂を一席、寄席夫婦噺ナンバー4、『風呂敷』」

<本編>
押入の中に押し込められた新さん、まさかの「全裸で後ろで縛り」でした。
挙句、脱いだ着物は天袋に収納されているという始末。
去り際にいちゃいちゃする新さんとカミさんを見送り、亭主から風呂敷を外します。
「兄ィは話が上手ぇなァ、まるで目の前で見えてるみてぇだったよ」
「…あ、この風呂敷、穴だらけだァ」

インターバル(2分)

神田松之丞◆瓶割試合(かめわりじあい)

「…鯉斗さん、こしらさんの流れで、これから講談というのもやりにくいもんですねぇ」
「トリが菊之丞師匠で…あたしが此処に入る意味がわかりませんが」
「でもまァ色んな人が居て成り立つ寄席ですよ」
「新しい時代を担う噺家さんが居て、芸能は続いてゆくんですね」
「なんてフォローしてるわけじゃないですけれども」
(楽屋からこしらあにさんの「おせーよ!」との声が掛かります)

「こしらさん、あんなこと(「江戸の風」)云っちゃったんで、菊之丞師匠と同じ楽屋が気まずいらしくこっち(舞台袖)に避難してます」

<本編>

中条流、鐘捲自斎を訪ねた伊東弥五郎は剣術指南の果てに師を超えてしまったと悟ります。
時の将軍、徳川家康より召し抱えの声が掛かるものの、断り続けた弥五郎に徳川家の家臣は、「伊東殿の推す弟子を貰いたい」と妥協案を伝えました。
直弟子の神子上典膳と兄の善鬼は弥五郎の指南で剣術を磨きますが、慢心した善鬼は弥五郎に諭されるも、秘伝書を奪って逃げ、逃亡先にて瓶の中に隠れてしまいます。
涙ながらに兄を瓶ごと斬る典膳。
典膳は後に弥五郎より家康へ推挙され、文禄二年、二代将軍秀忠に二百石で仕え、後世、小野忠明として知られる指南役となるのです。

古今亭菊之丞◆寝床

(客席から「待ってました」との声が掛かります)
「不思議な陽気でございますね」
「先日、青森へ行って来ましてね、高座がハネた後、主催者の方に焼肉屋へと連れてってもらったんですよ」
「その店は大層繁盛してまして、待ち時間を外で過ごしたんですね」
「ようやく中に入りまして焼肉で乾杯となったんですが」
「主催者の方が近くにいらした時に」
「『暖かくてよかったねぇ、去年なんて外でなんか待たされた日には今頃死んでるよぅ』って云われました」

時間と相成りましてお開きでございます。

◇渋谷区、エスパニョールな店。

◇紋甲いかのフリット
◇グリーンサラダ
◇マッシュルームの鉄板焼
◇キングサーモン
◇オリーヴの実
◇ピクルス

◇「カプラシア(カヴァ)」
◇「アバボル(白)」
◇「ビオニエ(白)」
◇「アロケ(ロゼ)」 "Aloque Rosado Rioja 2012 (Rioja, Spain)"

◇22時過ぎに撤収。

(寥)

投稿者 yoshimori : February 14, 2016 11:59 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?