February 25, 2012

桜の花の咲く頃に

7ヶ月の後半くらいから半月に一度程出血があり、
その度に緊急で診てもらったりしていたのだが、
胎児も子宮の状態も問題なく、炎症による出血かという見方。
8ヶ月の後半くらいから出血が頻繁になり、お腹も張りやすくなる。
33週の終わり、あまりに出血が続くので、やっぱりお医者さんにもう一度みてもらいたいと
予約を取った金曜日の午後、診察を待つ間に10分間隔での子宮収縮が始まってしまい、
即入院といわれる。子宮口はまだ開いていないものの、このままじゃ
早く生まれちゃうよ~、とのこと。切迫早産。驚いた!

収縮を抑えるための点滴をまる一日受けて、翌日には幸い収縮が収まったので、
無事退院も、お医者様からはできれば出勤せずに、自宅で安静に、とのこと。
その前の週の検診で赤ちゃんの推定体重は
2050gだが、呼吸機能が未発達なのでもう少し待ちたい、ということ。

夫も私もこの事態には少し緊張し、早速上司と相談して明けて月曜日から
自宅勤務に切り替えさせてもらう。
最初の一週間こそはプロジェクトが量産前の大詰めだったことや、
チームメンバーの退職のタイミングとも重なり、ものすごく
忙しく、自宅とはいえあまり休めない。
お腹も張り気味で、大丈夫かなあ、という感じだったが、
2週目あたりからプロジェクトが量産に漕ぎ着け、引き継げる部分の
引継ぎも大体終えたので、時間的にも精神的にもかなり楽になる。

お腹の張りも少なくなったので、調子のいいときは自炊をするように心がけ、
食事も今までになく整う。

そしたら見違えるように胎動が穏やかになって、驚いた。
ちゃんと身体の目が詰まるように、整えてあげると、きっと赤ちゃんも過ごしやすいのだろうな。

ここ数ヶ月を振り返ると、チームメンバーとのコミュニケーションが円滑にいかず
プロジェクトが思ったように進められなかったり、自分の力不足に苦しむ日々だった。
自分でもかなり仕事のプレッシャーが強いなとは感じていたが、
少し仕事と距離を置いてみると、かなり身体が楽になったので、自分の心の持ちようが
負担がかかるほうへかかるほうへと傾いていたのだなあと改めて思う。

問題点の棚卸しや今後改善すべき点など、いろいろ冷静に考える時間も必要とは思うが、
今は自分の心身をいい状態に保って、元気な赤ちゃんを産むことが先決だ。
産前と全く同じとはいかないだろうけど、制約がありつつもキャリアののりしろはこれからも持てる筈。

35週の終わりの今日、検診へ。
赤ちゃんの推定体重、2500g。順調。頭の位置もまだ下がってきていない。
「大きく生みたい?小さく生みたい?」というので
(台湾では「小さく生んで大きく育てる」というのが一般的概念ではなく、
結構赤ちゃん大きい。妊婦の体重管理も全然厳しくないし)
「小さいほうがいいです」と答えると
「じゃあ、あと1週間はよく休んで、あと200g目安かな~。それ過ぎたら2700g、
いつ生まれてきても大丈夫だから、大目に運動したらいいよ」
張り止めの薬はもうやめてもいいかと尋ねると
「飲まないっていう選択肢もあり。お母さんが自分で決めて大丈夫」とのこと。
ニコニコして、順調、順調、安心していいよ。と言われて、
本当に心からうれしく、安心した。これは隣にいた夫も同じだったとみえ、
一気に明るい顔になる。

久しぶりの外出(外出は1週間に一度の検診のときだけだったので)は雨だったけど、
ところどころに台湾の強いピンクの桜が咲いていて、
雨の陰影のなかによく映えて心を打つものがあった。

明日から、10ヶ月。
もうじき、もうじき。
楽しみ、楽しみ。

投稿者 chaco : February 25, 2012 10:59 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?