April 07, 2012

生まれました!

3月30日、無事に3000gの男の子が生まれてきてくれました。
長い長い前駆陣痛で二晩まるまる5~10分置きの収縮の痛みと向き合いながら、
迎えた当日。午前中、奇跡的に2時間だけ収縮がほぼとまり、その間に自宅でぐっすりと
眠ることができました。夫は午後休みを取ってくれて、お昼ご飯を母と3人で自宅で
食べる。このときにはもう10分間隔での痛みが再開していた。
痛み逃しをしながらなんとか食事をしたような(あまり覚えていない)。

午後2時半、病院に行ったら、子宮口が3センチまで開いていて、
たまたま通りがかったお医者さんがひょいっと内診してくれ
「今夜生まれるよ」と太鼓判、入院となりました。

それからは陣痛に耐えるので必死、特に自宅だと椅子をうまく使って陣痛を
逃してたけど、分娩監視装置があるし、環境が変わってうまく逃せない。
痛みが絶えがたくなりつつある頃、陣痛の合間に私につきそいながらも携帯で
小説を見ていた夫に私イラっとして「携帯見ないで!」としかる。
夫、その剣幕にびっくりしていたが、それでもその後はずっとこちらに
集中してくれていた。結果的に夫がとてもよくサポートしてくれ、
分娩監視装置を見ながら、収縮のきてるのにあわせて
呼吸をリードしてくれたり、赤ちゃんの心拍数が下がると注意をしてくれたり、
うまく逃せるとすごくほめてくれて、私は取り乱すことなくお産に
集中することができました。動けないので、背中とお尻をぎゅうっとベッドに押し付けるような
要領で、陣痛を逃すこと3時間ほど。

6時半にほぼ子宮口全開大となって、いきみたくなり、病院スタッフをかなり
プッシュして分娩室へ移動。
いきみ方を助産師さんに教わって1回、2回。1回目いきむ前にこれ以上逃せなくて辛くて
少しパニックになって叫んでしまい、外で入室が許可されるのを待っていた夫は
極限に不安になったらしい。1回目、2回目といきんで、これでもう頭がみえる、というところで
お医者さんにバトンタッチ、夫も入室を許可される。

この時点で本人、あとどれくらいかかるのか検討がつかなかったのだけど、
聞いてみればここの病院、大概は助産師さんが頭の出る直前までみて、
医者が入ってからは頭が出て取り上げるだけというところまで通常もっていくそうで、
とにかく早いんだそうです。

お医者さんと夫が入ってからは随分落ち着いて
医者「会陰、やっぱり切ってもいい?」
夫「いや、可能ならできれば切らずに」
医者「うーん、これ切らないと裂けるから、あと大変よ」
夫「うー、じゃあできる限り少なく、切ってください、お願いします」
私「(黙ってうなづき同意)」
ぱちん!
私「えっ、結構痛い…!はは」

なーんてやり取り。それから収縮がくるのを待って、落ち着いていきむ。1回。
夫「声出さないで、がんばって!」
それから2回目。うーーーーんとがんばっていきんで、
途中で止めてしまったら、助産師さんとお医者さんが
「あっダメダメもうちょっと続けて、がんばって!いきんでいきんで!!」
そ、そうかーと思ってもう渾身の力をこめていきんだ、と
子どもの頭が出ていて逃すように言われる。
助産師「はー、はー、はー、で逃して」
私「はーはーはー(まだあまりよくわかってない)」
医者「出たよー」
私「(そ、そうか出たんか…やった~!!)はー、はー、はー」

それから、意識を集中させると、ずるりと赤ちゃんが出てくるのがわかった。
頭、肩とスムーズにお医者さんが取り上げてくれて、するっと、つるっと出てきたのだった。
感動、感動。

3月30日、台湾時間の7時18分、出産でした。

赤ちゃんは最初びっくりしたみたいに、動かず泣かず、
すぐさまへその緒を切ろうと準備にかかるスタッフに
夫「切らせてもらってもいいですか?」
医者「いいよ、切りなよ」
助産師さん、はさみを夫に渡す。
パチン、パチンと2箇所クリップで留められた間にはさみをあてがう夫。
夫「あれ、んぐぐ、切れない…えー結構切れないもんなんだ」
医者「そうそう、力入れないとね、そんな簡単には切れないの。加油(がんばれ)」
夫「お、切れた切れた」
赤ちゃん「おぎゃ~~~~~!」

と、こんな感じでした。

見せてと見せてもらって、腕を伸ばす。
すぐに抱っこしたかったけど、スタッフが今拭うからちょっと待って~と
脇に連れていき、てきぱき体重量ったりチェックしたり。
それを見つつ、後産。これもスムーズで私はとても落ち着いてた。
私「う~~~~ん(いきむ)」
医者「はい、出た出た」
私「私胎盤みたいです、見せてもらえますか?」
医者「いいよ、ほい(と上に掲げてみせる)これ卵膜ね、これがへその緒、これ胎盤」
夫「ひえ~~~」
医者「はは、あんまり見いいものじゃないよね」
私「ふふ、おつかれさま~胎盤」

それから会陰を縫合してもらって、すごく充実した気分。
赤ちゃんがはやくみたい。それからバスタオルにくるまれた赤ちゃん、
まだ羊水も乾かずに真っ赤な赤ちゃんを看護師さんが私のところに
連れてきて、両手両足を私の目の前で数えてくれた。
それからカンガルーケア。裸ではなかったけど、
私は胸をはだけて、おっぱいを吸わせてみる。赤ちゃんはまだ吸えずに
なめるだけだけど、しばらく私の傍にいた。すごくがんばったんだなあ、
疲れた顔をして。よく出てきたね!と声をかけてあげる。

それから赤ちゃんはいろいろ検査があるから、と私が分娩室で休む2時間の間
新生児室に連れていかれちゃった。
夫としばらくお喋りして、母も呼んで話をしてから、義母到着。
3人でガラス越しに赤ちゃんを見にいった。戻ってきてみんなが
「手足バタバタ動かして、目もしっかり開けてるし、元気そうだよ」とのこと。
夫も母も昼から飲まず食わずなので、夕飯を先に食べてきてもらう間、
義母とお喋りして待つ。自分でも不思議なくらい、ぐったり、という感じはなくて、
幸福感と興奮もしていたと思うが、たくさんしゃべった気がする。

早く会いたいよ~と9時に待てずに看護士をプッシュし、個室へ移動。
が、そこで赤ちゃん連れてきてください、というが、なんと忙しかったのか
1時の授乳の時間にならないとダメ!といわれる。
がっかり打ちひしがれる私に夫がごめんごめんと。別に夫のせいではないんだが。
とりあえず1時まで寝て休むように言われ、でも寝付かれずとろとろ眠りに落ちたのは
11時半頃か。12時半には目覚めて、赤ちゃんが迎えられるように準備する。

1時きっかりに夫が赤ちゃんを連れてきてくれて、初めての授乳。
スムーズに、飲んでくれた!そこから朝7時の検診までお部屋で一緒に
過ごす。なん1-2時間置きに母乳をあげつつ、ほとんど寝れないままに、朝を迎える。

これが息子の一日目。
夫は私があまりに毅然と陣痛を乗り切ったので、正直すごいと思ったと
産後言っていた。私も彼のサポートがとてもありがたかった。
内心はとても緊張して不安だったといっていたけど、それを口や態度に
出さないよう、努めていて、私を落ち着かせることに尽力してくれた。
生まれたときは、ふたりともうれしかったねえ。

それから生まれて初めてひとりで飛行機に乗って海外に来て、
支えてくれた母にも感謝、感謝。私を健康に産んで育ててくれて、
私は次に命をつなぐことができたなあと思うのです。お母さん、ありがとう。

また追々、いろいろ書いていきたいと思います。
育児はくたびれるけど、毎日いろんな発見があっておもしろいです。


投稿者 chaco : April 7, 2012 11:11 AM
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