2007年07月21日

6月23日(土)

@日比谷野音

SUPER BUTTER DOG presents 『ファンキー大百科』


SBDの復活は、公式には2006年9月のイヴェントだったそうだが、

それを知らなかった私にとっては

この日が復活ライブだった。

そして、まれにみる楽しいライブだった。

(心のライブ・ベストテン第二位だった。
・・・どうでもいいが第一位は、
2005年1月のパーシャクラブ@原宿アストロホール。)

なにしろ私は、

過去に「ファンキー大百科」はおろか

彼らのライブを一度も見たことが無い

ほとんどモグリなファン。

ライブアルバム『ラ』だけをよすがに

想像をふくらませていたのだが、

この日

目の前で繰り広げられたのは

耳だけで想像していた世界と

不思議なくらい同じだった。

(特に池ちゃんの動きなど・・・。)


そうそう、オープニングアクトの

レキシにも

くらくらさせられた・・・。

日本で最初にラップをやった男

いとうせいこうが、(まさに、ある意味、歴史)

まるで20代のような

パフォーマンスを見せていたのには驚いた。


そして

新生スーパーバタードッグ。

ただし、披露された新曲が

どう見てもハナレグミだったのには、

会場の全員が、心のなかで

「・・・。」

とつぶやいていたことだろう。

(竹内先輩がクラップしはじめた瞬間・・・。)


そういえば

SBDは過去に、

小西康陽をしてこう言わしめたことがあった。

曰く、

「なんか,僕,大学生だったらああいうバンド作りたいなと思いました.大学生じゃないですけどね.」

ちょっといい話。

2007年07月05日

昨日は久しぶりに
本屋を隅から隅まで歩いた。

『日本美術応援団』 ・・・これはいずれ買おう。
赤瀬川 原平, 山下 祐二 (ちくま文庫)

『批評の事情―不良のための論壇案内』 ・・・これは図書館で借りよう。
永江 朗 (ちくま文庫)

どちらも新しい本ではないが、知らない本だった。

雑誌『Tokion』 宇川直宏特集

いまいち何が評価されているヒトなのかがわからない。

菊地成孔、
村上春樹、

何も知らない素人にもわかりやすく教えてくれませんか。だれか。

ロング・グッドバイを日本語の名手ハルキ訳で読める日本人は幸せだ
とカズオ・イシグロが帯上で絶賛してる。

どんだけ名手なんだ。


そして
立ったまま7割くらい読んじゃったのが

『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』 嶋 浩一郎 (ディスカヴァー携書)

すごいなー。この人のメモ帳。
どーでもいいような雑学・うんちく・トリビアが、
ぜんぶ通し番号付きで
びっしりと書き込まれてる。しかも、なんの脈略も無く。

凡人は、たまに気になるネタをメモすることはあっても
ここまで根気よくネタを刻みつづけはしない。

それを
「まとめないこと」が大事と著者は言う。

「放牧」された情報が、「交配」することでアイデアが生まれる。

ファイルも、

本棚も、整理せず、アトランダムにしておくんだそうだ。

そこに「交配」が発生する。

まさに・・・、

・・・手術台の上のミシンと蝙蝠傘の出会い
(ロートレアモン『マルドロールの歌』)

フュージョンの神さま
ディペイズマ~ン降臨というわけか。


ウィキペデイアをアトランダムに表示してくれるページがあったら
ずっと見てると思います。
と、著者。

わかる・・・。
斯く云う私も、最近
「リロード⇒ランダム表示」で
脳のツボ押ししてるページが3、4つあります。

そう思うと、
「ランダム」も大事だが
「リロード」も、けっこう大事と
さいきん思っていた。

15年くらい前に買って読んだ本を
見返して
リロードして
その本の効能を再発見したりしている・・・。

【つい最近読んだ・読んでいる本】

『ことばの饗宴』 岩波文庫編集部 ・・・リロード
『ことばの花束』 岩波文庫編集部 ・・・リロード
『現代名文案内』 中村 明 ・・・リロード
『名文』 中村明 ・・・リロード
『詩とことば』 荒川 洋治 ・・・ロード
『日本のレトリック―演技する言葉』 尼ケ崎彬・・・リロード
『お楽しみはこれからだ』 和田誠 ・・・ロード
『フィロソフィー・ジム』 スティーブン・ロー ・・・リロード
『コメント力』 斎藤 孝 ・・・ロード
『ひととき詩をどうぞ』 川崎洋 ・・・ロード
『レトリック感覚』 佐藤信夫 ・・・ロード
『ノルウェイの森』 村上春樹 ・・・ロード

内田百閒、井伏鱒二、古今亭志ん生についても
さらに要ロード。

挙げたなかでは、『日本のレトリック―演技する言葉』 尼ケ崎彬
が、激・再発見。


大事なものは
すくなくとも
二度は見ないと
アタマに入らない。

すくなくとも、さいきんの私は。