January 18, 2006

密輸したドラゴンフルーツを連続投擲

新宿駅東口、生粋のテンパリスト、19時00分。

元介護士著作本を書店に求め、エスカレーターで二階へ。
何年前の記憶なのか定かではないが、サブカルコーナーが移動していてさっぱり見つからない。
自力での探索は無理と諦め、店内を徘徊するエプロン女子に訊いてみようとカウンターへ赴く。

はっ、タイトルが恥ずかしいことを思い出した。
幸い著者である早田工二、直崎人士のリリースは件の一冊きり(当時)で、人名での検索のみで場所が特定される。

『痴呆系―素晴らしき痴呆老人の世界』と題された著書は、三階社会学コーナーに陳列されているという。
って別に書き立てるほどのことでも無いが、そういう扱いだったら売り上げに影響するなあ、とそのレイアウトのまずさにがっかり。

読後感想は特に述べないが、少なくとも老人介護や福祉事業の在り方を問う内容ではないのは、タイトルから容易に想像はつく。
1997年当時には、まだ「認知症」なるフレーズは存在しない。

いま変換したら「任地賞」って出たぞ。
僻地への転勤が決定したリーマンが、涙ながらに辞令を受け取るときの表題みたいだ。

老人介護施設内にて素敵なマイワールドを展開している老人の日常を追ってみたり、施設に押し込めた肉親による露骨な姥捨て描写が黒い笑いを誘うのだが、リアル過ぎて笑えないこともしばしば。

老人に愛を。

投稿者 yoshimori : January 18, 2006 11:59 PM | トラックバック
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