March 02, 2006

鳳仙花の種をください。ありがとう。

相模大野、磨き上げられた駅構内、17時00分。

「すみませんが」と女、いろいろと不自由な人生に薄幸という二文字を重ねた顔付き。

両手を胸の前で組み懇願する女は、「お願いがあるんですけど」と言う。
遠く自宅を離れ、一秒でも早くこの地を去りたいのだが、人として一応話を聴いてみる。

「今から駅前のバス停のところまで行ってもらってですね、そこにいるxxxxタクヤさんって人を…」

急いで時計を見る振りを装い、「ああーっと、ごめんなさい。人を待たせているんで」と逃げるように立ち去る。

興味深い展開ではあったが、ここが派遣先の最寄駅であるということと、着慣れないスーツでは機敏な動きができないと判断し、足早に立ち去ることにした。

この場合、薄幸女がストーカーだろうか。
「タクヤを」より後は聴かなかったが、「タクヤに」と続けば「伝言を」とか「何かを渡す」になるのだが。
タクヤを呼んできて欲しいのだろうか。
何故女自身が呼びに行かないのだろう。
タクヤと薄幸女と逢っているのが、両者に取って問題があるのだろうか。
仮に、タクヤが尾行されていたとして、自分が彼を連れてきたとしても結果は同じであろうに。

事態は混迷を極めるばかりだ。
どうでもいいけど。

投稿者 yoshimori : March 2, 2006 11:28 AM | トラックバック
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