August 28, 2007

『鈍器、結果的に訴訟沙汰になるとしても』

社食に対するアンケート用紙を渡される。
各項目を5段階で評価して貰いたいとの内容。
格別な不満もないので、全て「普通」と記して茶を濁す。

提出後、社食を訪れて無難なメニューを選んで着席する。
何気なく中庭を眺め、室内に視線を戻す。

!ああ、あれは!
当食堂は直線で構成された普通の室内ではなく、若干デザイン性のある斜めに切り出した空間を演出している。
上記の理由かは分からないが、天井はフラットではなく幾つかの段差があり、吸排気口と思われる金属製のカバーで覆われた円柱形のダクトが、段差の横から室内へと張り出している。

その中のひとつが今にも落下しそうで不安げな装い。
仮に麺類でも啜っている哀れな食堂利用者の器に落ちようものなら、周囲は大惨事となることは必至。
形状としては径が肩幅ほどもある筒状なので、落下の際、偶然頭から被さって、
「前が見えないよー」程度で済むことを祈りたいのだが、難しいと思われる。

あれを特記事項として記し、然るべき筋に陳情すべきだったと、罪のないオムライスにフォークを突き立てるのだった。

(了)

投稿者 yoshimori : August 28, 2007 10:24 PM
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