December 23, 2007

『かぶらせられる大角』

諸事情により幹事不在なまま、ほぼ初対面同士が隣り合い、鍋をつつき合うという会、これを果たして忘年会と呼んでよいものかと思案する。

急遽代理が立てられ仕切ることになったものの、幹事代行という肩書きすらさほど意味を成さず、たまたま席が隣合った者同士の共通項が小学校の時のあだ名が「ビル・ゲイツ」だったという儚く頼りない探り合いみたいなイメージで会は進む。

親方の名を冠した鍋が15人前運ばれてくる。

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山海の幸が20種類以上入るという鍋の食材

擂り鉢で擂った擂り胡麻で食す。

〆のきしめんを茹で始めた頃、「お時間5分前となります」と告げられ、取り皿ももどかしく直箸で難民キャンプの如き奪い合いとなる。

およそ2分で時節柄のプレゼント交換を済ませ、寒風吹きすさぶ外へ。

2軒目、薄暗い個室で限られた数人だけが声帯を潰そうと努力している。
参加者全員が何故かトナカイのコスプレをしなければいけないという強迫観念に囚われている為、部屋の片隅で怯え続けている様子。

日付が変わる前に解散。
さあ、明日のX'mas Eveに備えて早く帰らなくっちゃ。(妄言)

(了)

投稿者 yoshimori : December 23, 2007 11:59 PM
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