April 01, 2008

『虚』

風が強かったですな。
かぶりものをお召しの方には、大変つらい日だったと思いますねぇ。
目の前をいろんなものが転がってゆきますなぁ。
突風がびゅうと吹くと、すごい速さで黒いものが横切って、あ、黒猫かなと目で追うってぇと、頭部を両手で押さえた年配の方が大変な形相で、黒いカタマリを追い駆けてゆきますな。
必死ですなぁ、おとうさんもねぇ、幾らつぎ込んだ結果があれなんでしょうねぇ
出勤前にああなるってぇと、職場における上司としての沽券に関わりますからねぇ。
まあ、部下にもばっればれで、かぶりものさんとか妖怪みたいな名前を頂戴するってぇと、陰で呼ばれてるんでしょうけど。

落語に『嘘つき二代』ってぇ演目がありまして、前半は『弥次郎』が北海道での出来事を一ミリの真実を交えずに語り、後半はその息子が『南極探検』での冒険譚を騙りってぇ内容ですな。

折角なんでこんな日に夜桜でも眺めながら、嘘つき噺なんてぇのを聴いてみるってぇ算段で歩きますな。

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東雲(しののめ)

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一斤染(いっこんぞめ)

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桜鼠(さくらねず)

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浅蘇芳(あかさすおう)

画像下の色名は出鱈目なんで、ゆめゆめ信じませぬよう、ひとつ宜しくお願い致します。

(了)

投稿者 yoshimori : April 1, 2008 09:30 PM
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