August 15, 2008

◆『広小路、三宅坂、広小路』 (第壱回)

お暑ぃ日が続きますな。
細けぇこたァ申しません、本日より連日噺家の話しか致しませんので、ご容赦願っておくので御座います。
まずは初日で御座います。

『上野鈴本演芸場 當ル八月中席
第十九回 納涼名人会~鈴本夏まつり~
昼の部 爆笑暑中見舞い 三遊亭 圓歌 連日熱演仕り候』

開口一番■三遊亭 歌五 「子褒め」
「若いってぇ、幾つに見えるってんだ」
「どう見てもただ」

マジック■花島 世津子
「え? ダイヤの12? ってことは(自分の顔を間から覗かせて)クィーン」

落語■三遊亭 多歌介 「浪曲社長」
圓歌師匠原作でしょうかねぇ、浪曲師、廣澤 虎造の声色でしたな。

漫才■ホームラン(糸繰りニューマリオネット 伊原 寛・千寿子:代演)
立ち位置右側の方が三波 伸介師匠の元付き人ってんで、当時ビートたけし師匠の付き人のそのまんま東こと東国原 英夫知事と同期だったってぇはなしなんですな。

落語■三遊亭 若圓歌 「(漫談)」
高校野球歴代優勝校、日本ダービー歴代優勝馬、歴代横綱、歴代行司を第一回、初代からつらつらと並べるってぇ芸風でしてねぇ、両手を斜め前に広げるってぇと、教祖的な手振り家内安全を謳うんですな。

落語■柳家はん治 「ぼやき居酒屋」
「昔の唄はよかったねぇ。それに比べて何だ、最近の唄は。・・・ミニモニ。ジャンケンぴょんて・・・。じーぶーんーのーちーかーらーでーゆくのだぴょーん」
はん治師匠、それ最近の唄じゃァねぇでげす

三味線漫談■三遊亭 小円歌
「猫じゃ猫じゃ」から始まるってぇと、古今亭 志ん生師匠の出囃子だった「一丁入り」林家 三平師匠の「祭囃子」、師匠圓歌「三下がり」と続きましてねぇ、一度生音で聴きたかったってぇ念願の「両国風景」を演ってくれましたな。

落語■橘家 文左衛門 「寄合酒」
乾物屋の災厄を並べますってぇと、「干鱈」、「数の子」、「鰹節」、「味噌」となりましてねぇ、魚屋は「鯛」をやられ、サゲは文左衛門師匠らしく「犬」を喰うってんですな。

太神楽曲芸■翁家 和楽社中
ちょいとはばかりに。

落語■三遊亭 歌之介 「爆笑龍馬伝」
歌之介師匠、未だ滋賀が生んだ最短任期総理、宇野せんせぇのエピソードを今に伝えますな。

仲入りで御座います。

漫才■あした ひろし・順子
師匠ら、「マツケンサンバ」で踊りながらの登場で御座います。
前回と全く同じ内容で愉しませて頂きました。

落語■鈴々舎 馬風 「(漫談)」
先代林家 三平師匠との思い出漫談でしたな。

落語■古今亭 志ん輔 「相撲風景」
多くは説明しやせんがねぇ、サゲは「生一本、雁の露」なんてぇ、下根多な上にスカト○寸前なんですな。

ものまね■江戸家 小猫
以下は師匠の演目。
・・・手足の振りでニワトリの気持ちを高めてゆくんですな。
・・・台湾では「ニーホェチェ」なんてぇ啼きますがねぇ、現地語では「早く帰れ、この野郎」ぐれぇの悪口(あっこう)なんですな。
オオルリ・・・「ふーん」ってぇ感想ですな。
ライオン・・・「なるほど」ってぇ感じですな。
蚯蚓(みみず)・・・「チ」とか啼くらしいんですな。
フクロテナガザル・・・「ホ」がたくさんで雰囲気出てるんですな。
恐竜・・・答えが無いってぇのが、小ずるいってんですかねぇ。

トリ■三遊亭 圓歌 「中沢家の人々」
陛下を始めとした宮中の方々で演じる落語、いわゆる御前高座を初めて行ったってぇのが、圓歌師匠。
後に三遊亭 圓生師匠、人間国宝・柳家 小さん師匠も続いたってんですがねぇ、全員の感想が、
「二度と演りたくねぇ」ってぇのがたいへん素直でよろしいと思いますな。

追い出しが鳴るってぇと、外へ出ましてィ、遅い昼餉に向かうんですな。
鰻割烹なんてぇ店で冷やを四合ばかり。

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腹ごなしに不忍池を巡るってぇと、辨天堂へたどり着きましてねぇ、次の茶屋に向かいましょうかねぇ。

(了)

投稿者 yoshimori : August 15, 2008 11:59 PM
コメント

圓歌師匠というと歌奴ですな。元気ですなあ。
馬風師匠は今、会長ですよね。誰それが死んだら次は会長はオレだ、みたいなやつは今やってるんですかね。美空ひばり連発とかで相変わらず押し切ってるんでしょうか。

Posted by: 六ヶ所村ズドラマー : August 18, 2008 11:09 PM

先輩、無沙汰を致しております。

圓歌師匠を「歌奴」なんて云ってみたり、
馬風師匠の「会長への道」をご存知な上に、
高座で美空ひばりを延々唄い続けるのを知っているのは何故でしょうか。
とても三十代の発言とは思えません。

圓歌師匠、今では得度して日蓮宗僧侶に。
馬風師匠、会長就任後は例の演目は演じていません。
美空ひばり連発は今でもかは分かりませんが、
三平師匠の真似はかなり似てて、気の毒なくらいでした。

今度寄席へ行きましょう、
なんて云いながら随分経ちましたが宜しくお願い致します。

Posted by: 義盛 : August 19, 2008 03:01 AM
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