August 05, 2011

『藍毘尼の女』

やさぐれ度合いにも気合いが入る週末である。
時折聞こえる脳内噺家のまくらに耳を傾けながら、飲んだくれの果ての杯を重ね続ける事もしばしば。

「えェ昔から『外面如菩薩内心如夜叉』なんてぇ云いまして、まァこのげめんにょぼさつないしんにょやしゃなんてぇのは、嗚呼げめんにょは矢張りぼさつであっても、まァないしんてぇのはもうにょやしゃでしかないなァてぇ意味ですな」

成る程、鬼か蛇かで分類すると元締めに近しい存在である。(って鈴木くんが云ってました)
タタール人には甚だ不名誉なネーミングの品をいただきつつ、夜はしみじみと更けゆくのだ。

(了)

投稿者 yoshimori : August 5, 2011 11:59 PM
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