March 03, 2012

『黒馬新聞 北方版』 (第7回)

◇女である。

◇諸事情により体制側と反体制側の仲裁を行うという立ち位置にいる。
◇休戦調停を前提に講和会議を進めるはずが、反体制派代表がしゃしゃり出て来て、出し抜けに体制側と領土権の交渉に入りやがる。
◇何だこいつ、面倒くせぇなと適当に相槌を打っていたら、選択肢を誤り、うかうかと反体制派の肩を持つ結果に。
◇仕切り直しを要求し、再び交渉に入る。
◇体制側には銀が豊富に採掘されるという旨味のある西の領土の失う代償として、反体制派の本拠地の寝首を掻ける真北にある自治区と、南西区域の虐殺事件の賠償金の受け取りを確約させ、辛うじて中立の立ち位置を固持する。
◇ていうか、こういう場に立たない為に日々僻地を放浪していたのに。
◇さァて休戦協定が成立したところで、ド本命の第三勢力をばらしにゆくか。

(続く)

(改題) 『月長石ト鍛造ト言霊ノ國』 #005-006
(改題) 『竜殺シ氷地獄』 #001-004

投稿者 yoshimori : March 3, 2012 11:59 PM
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