February 08, 2013

『汝の名は「ソナマエ」』 (第1回)

17:40
何ということだろう、これから旅に出るというのに旅装どころか旅アイテムの仕度さえしていない。
残された時間は少ないが、とりあえず家に帰ろう。

18:28
自室にてトートバッグに三日分の旅アイテムを詰め込み、旅装を決めあぐねて女子中高生的に前髪が気に入らない理由で学校を休むテンションにまでだだ下がってゆきそうになるが、そこはミドルエイジとして雑に解決してゆくしかない。

19:25
品川駅にいる。
同行者#1と合流。
37分発の新幹線への搭乗を予定していたが、#2が遅れてると連絡が入り、一本遅らせる。

19:45
同行者#2と合流。
次の新幹線の指定席は既に売り切れている。
品川駅で待機するのは危険過ぎると悟り、東京駅へと移動を開始する。

20:10
自由席車両前にできた行列は長く見えたが、それでも何とか3名とも席を確保。
のぞみ127号は定刻通りに西へと目指すのだ。
品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪、新神戸
この間に食した鮨と少量のアルコヲルで気絶する。
同行者#2は生涯に二度ほどしか新幹線に乗った経験がなく、まったく旅慣れていない動作を繰り返し、「飽きた」「眠れない」と喚き続けていたようだ。

23:35
岡山駅に到着。
迎えの車両が横付けにされて、とりあえず同行者#1の実家へ。
送迎の運転手は#1の弟である。
彼を#3と呼称する。

24:05
@本町
既に日付は変わっているので大くは望めないと知り、全国区で展開している郷土感ゼロな店に入る。
駄菓子には目もくれず、総勢4名で飲んだくれる。

26:20
@平和町
異国の地にて声を嗄らす。
帰路における#3の挙動が激しくて追い切れない。

29:17
@番町
カラクリ屋敷構造の木造家屋で寝泊り予定。
夜食と呼ぶには夜が明け過ぎた刻限にて麺類を手繰っている。
初日はこうして過酷に過ぎてゆくのだ。

(續く)

投稿者 yoshimori : February 8, 2013 11:59 PM
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