February 09, 2013

『汝の名は「ソナマエ」』(第2回)

10:25
敷布団の下で目覚める。
(寝相が神懸かっているわけではなく、掛け布団不足に悩まされているという理由から敷布団で代用)
朝食として何かしらのサンドを食す。

12:28
家主である#1と#3が起きてこないので、#2と散歩がてら外出。
小腹もあれだったので、昨日の深夜にたどり着けなかった「創業60年」を謳う店に来ている。
昼時なので混み合っているかと思えばそうでもない。
看板商品である「中華そば」を頼むと、無条件で半ライスも出てくる。
店主と思しき中年女性がアルバイトと思われる若い女子に「水サーバ」の置き方について厳しい指導をしていた印象が強く残る。

12:55
@北区岩田町
赤い鳥居が見えたので近付いてみる。
「法随稲荷大明王」を参拝。
由来らしき立て看板がないので、詳細は不明。

13:25
一時帰宅。
身繕いの為に浴室を拝借。
当家は近年まで五右衛門風呂を使用していたが、釜下で大鋸屑(おがくず)を燃焼させる作業が煩わしいのと、排水の為のポンプが故障した為、文字通り形骸化しており、現状では赤銅色の釜が埋められているだけである。

14:30
@北区駅前町
二度目の昼食と定め、#1と#3らの先祖が眠る墓掃除さえも兼ねて車両で出発。
平成の大合併の結果、同町名である「北区」が何処までも拡がっており、目的地は隣町なのだが、車両での道程は40分という。

15:45
@久米郡久米南町誕生寺里方
段々畑の急勾配な畦道を下り、ひとんちの敷地内へ。
#1と#3の先祖が眠る墓の掃除に立ち会う。
かつてはこの敷地内で山羊が放し飼いされていたが、現在では山羊小屋と柵が残るだけで存在は確認できない。
「やぎ見たい」と希望を述べても「あれは全然かわいくないし、むしろ怖い」との返し。
図体も角も巨大で威圧的かつ攻撃的だったという。
ひーじゃー汁にでもなったかしらね。(無責任)

坂を上がると、JR津山線誕生寺駅がある。
後で知るのだが、坂東武者として知られる熊谷直実が法然の弟子となって建立した寺院と聞いた。
岡山と埼玉県熊谷市は縁があったと知る。

16:10
@久米郡美咲町原田
「たまごかけごはん」が食べ放題の店へ。
満席の為、店頭で待つこと数分。
従業員の中年女性が「お釣りが不足しているからなるべく小さいのを使ってね」という旨を岡山弁で伝えるのだが、ヒアリングが難しいのを理由に高額紙幣を惜しみなく使う。
ごはんは「棚田米」、器は「桜湖焼」という。
卓上には「のり」「ねぎ」「しそ」とラベルが貼られたたれが備え付けてある。
醤油味に飽きた有志どもが惜しみなく消費してゆく。
わずか二膳で満腹。
旅テンションで正気を失っている同行者らが三杯目に突入しているを横目に退店。

16:50
@久米郡久米南町里方
鶏の
「串焼き」を20本買いテイクアウト。
正肉の間に串打ちされた、えんがわ状の脂身が秀逸。
家族向けの「丸焼き(1920g)」にこそ真の力があるという。

17:30
一時帰宅。
芯を替えたばかりの石油ストーブの威力が弱く、全員が外にいる格好で室内待機。

19:07
@北区磨屋町
#1の同窓会にのこのこと混ざりにゆく。
会場は駅前からやや離れた小路にあった。
善人だけが住む村に紛れ込んだ哀れな旅人を装わずとも歓待される。
しかも参加者である同級生の旦那が当店の板長を務めており、頼まずとも皿と鉢が出てくる出てくる。
以下は勧められるがままにいただいた品々。
結果的に備前焼の器まみれな卓上となる。

造り◇鰆、蛸、鰹、平目、はまち、〆鯖、他失念
逸品◇海鼠酢、海鮮さらだ(あわび入り)、揚げ出し豆腐、しらすおろし
煮物◇飯蛸
揚物◇天麩羅(海老、牡蠣、茄子、南瓜、他失念)、牡蠣ふらい
飯物◇釜飯(鯛、じゃこ)
酒精◇「米庄(京都)」(うろおぼえ)

「鯛わた」なる珍味を頼み損ねる。
一次会を撤収。
幾人かと解散し、幾人かと次へ。

xx:xx
備前における「咽喉を嗄らす会場」は何処も無駄に広く、運動量が増えざるを得ない。
都内と比較すると、広さは倍で価格は半値に近い。
暴れるしかないじゃないか。

xx:xx
泥酔ゆえの千鳥ィな#3を連れて帰宅。
何か喰おうと湯を沸かしての後の行動はまた別の話。
明日は牡蠣を貪り喰らう予定。

(續く)

投稿者 yoshimori : February 9, 2013 11:59 PM
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