February 11, 2013

『汝の名は「ソナマエ」』(最終回)

09:00
圧死寸前な敷布団の重みから抜け出すように起床。
購入済の新幹線指定席に座るくらいしか用事がないので、長閑さは留まることを知らない。

10:00
痛飲とはいえ、前日に深酒していない事実だけが出発時刻を早めてゆく。

10:20
@北区駅元町
駐車料金も払わずに横付けした駅ビルにて土産物を買い漁る。
内田百閒先生も愛した「大手まんぢゅう」と、隣家の飯さえ借りにゆく「ままかり」を購入。

10:55
@南区青江新保
最後の昼餉として選んだのは、「えびめし」。
海老ピラフ的な品を想像したが、やはりここでもデミグラスが攻めてくる。
真っ黒な炒め飯に剥き海老、錦糸玉子が散りばめられ、味は当然デミグラス。
付け合せのコールスローと肉入り雲呑スープを交互にいただく。

12:00
@北区後楽園
再び駅周辺エリアへ。
後楽園と岡山城を遠景で眺めて、撤収。

岡山県人が吝嗇(けち)なのは備前岡山藩藩主、池田光政公の倹約令に基づくという。
自らの贅沢さえ禁じた池田公は庶民に豪奢な食を許さず、故に「ばら寿司」は法の目をかいくぐる為に具を酢飯の中に隠して作られたと謂われている。
・・・って地元民が云ってました。

12:30
再び岡山駅へ。
駅構内で購入した「蒜山牛乳」を飲む。
「ひるぜん」と読む。

13:14
#1と#3に別れを告げ、のぞみ28号は2分遅れ発車。
自分の購入した指定席のはずが、既に座っている輩がいるので速やかに排除する。
男は「5と15を間違えた」などと意味の分からないことを繰り返しており、駆け付けた当局の職員に引き渡す。

14:40
「2月17日、自衛隊による不発弾輸送の為、浜松・豊橋間、時間運休致します」などと物騒な車内アナウンスが流れており、浜松・豊橋の地元民らの気苦労を憂う。

16:45
品川駅に到着。
#2と解散。
山手線に乗り換える。

17:15
一時帰宅。
肩から荷を下ろし、パッキング解除。

19:00
あれから宇田川町で羊や乳製品をあてに30年ヴィンテージワインを飲んだくれたりするのだが、それはまた別の話。
備前の旅はここで終わりを迎えるのだ。

(了)

投稿者 yoshimori : February 11, 2013 11:59 PM
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