March 16, 2016

『嚆矢濫觴』

電車の揺れに合わせて反復横跳びの如きモーションで周囲をざわつかせるJKがいる。
吊革という概念さえ念頭にないらしく、両手持ちのスマホに没頭しながら、時々その両の掌に精密機械を握り締めては、危ういバランスを維持している。
…振り子打法が生まれる瞬間かと思った。
(没稿)

夕刻、新宿区にある串カツ専門店にて呑んだくれる。
あるメニューでは、サイコロを2つ振った出た目でハイボールの量と価格が決まるという。
…ほぼ、全員が最後までサイコロを振っていたと思われる。
会計後の結果、全体の出目は「偶数4」「奇数7」「ゾロ目1」となった。
当然、ゾロ目以外は特に得をしないのだ。

「さいぼし」 ⇒馬ジャーキー。岡山では「馬肉の干物」をそう呼ぶという

以下は謎のメモ。
それぞれの後部に当日呑んだくれていた「人名」が入るが、意味は不明。
「従弟」(難読)
「統矢弟」(難読)

23:35
散会。

二軒め、アメリカンカジュアルな店。
「カナディアンクラブ」

リップクリームを塗ろうとしたが折れてしまったらしく、スティック状のそれを路上に投げ捨てる女子を見た。
その連れの子が「何ですぐ捨てちゃうの!」と問うと、「あたしの唇を拒否したあいつに用なんてない!」との返し。
…直情すぎて心底震えた。
(FB)

(了)

投稿者 yoshimori : March 16, 2016 11:59 PM
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