December 13, 2007

出産後のtokkingにはじめて会いに行く。
顔を見ることをずっとずっと楽しみにしていた。
いっしょに食べるお昼ご飯を選んだり、駅へ向かったり
電車に乗ったり、その時間すら楽しかったくらいに。

引っ越したtokking家は広くてよく光が入りきもちのよいおうちでした。
マンションの前の坂をあがるときに、初対面の人(ハルチン)と
おうちを訪ねるのでどきどくわくわくした。ちいちゃなかわいいハルチンに
挨拶したら、スゲーにこにこしてくれたのでうれしかった。
とても表情豊かな赤ちゃん。

おいしいお昼ごはんとお茶とすばらしいパン(紅茶のザマンドとかゆずの全粒パンとか
栗のデニッシュとか…)をいただいて、のんびりおしゃべりして。
包み込むような、あなたをずっと見ているからね、という
安心な感じがこちらにも伝染して、すっかりやわらかな気持ちになる。
母はすばらしいなあ。
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一路、千葉へ。
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長野の人ならわかってくれると思うのだが、こういう山のない平野にきたときの
すっとする気持ちといったら…!山は大好きだけどいつもちょっと息苦しくて
こういう景色のところまで行くとけっこうしんとした気持ちになる。
人間は土地を真似るということをよく考える。

千葉へ行くと決めたことは、不思議に導かれたような気がしてならなかった。
わたしはずっとNIZZAに一人で行くことはないと思っていた。
行くとしたら、聖子かときこと二人か三人で行くのだろうとずっと思い込んでいた。
それなのに、結果としてはこのタイミングで、ひとりでマスターとマダムに
会いに来たことはまったく正しかったのだ、どんぴしゃだったなあ、
と思うようなとても濃厚な2日だった。
一宿一飯というより「2泊多飯多酒多煙」、お世話になりました!…また必ず。

自分より長く生きている人から真剣に受け取った何かを
私はこの人生における私自身の問題として、絶やさずに考えていきたいのだ。
そのことを教えてくれてありがとう。
何の約束もできないけれど(そしてその必要もないのだけれど)、私はこのことを忘れないだろう。

二晩過ごしてなんだか外国へ行ったような気分だった。
ああ大人になるってほんとうにすばらしい…!人生は終わらない旅である。(断定。)
3駅のフライト、のような気分で、ブラウンズフィールドへ。

駅でたまたまお菓子づくりのワークショップに参加するというゆきさんとばったり。
ついこの間まで同じ屋根の下で同じ釜の飯…を食べていた人と
再開するのはほんとうにうれしい。養生園の、小さいが目のきらきらしたやよいさんも
2度目に会った。約束したわけでもないのに、こうしてまた会えることがうれしいよねえ…。

で、まったく見てないので憶測でものを言って外れていたら申し訳ないのだけど
これが「ザ・シークレット」とかに言われていることなのか?
引き寄せの法則って巷でとても流行しているようだが、すごーく、気持ち悪い。
言っていること自体はこの日記でもたびたび私が書いているような
ことなのだろうが、これ(ザ・シークレット)を見たり読んだりしてる「前向きな」ひとたちが
「みんなに見てほしいんです」という感じや、そういう人たちの言う「本来の自分らしく」とか
「幸せな人生」とかいうことこそが、苦手。
ビリーがこれだけ売れた国で何が心の時代かと思って
ああ悲しい。いとわしい。
日本でいまやサラリーマンとして働くということのあり方なんて
狂気の沙汰だし、もっとこの世界を疑うべきだろう。
自分があっち側からこっち側へ来たから、
突然そういう風に言い出すと思われたら悲しいんだけど、
実感としては本当にそういうことだと思う。
仕事は自分を磨くのに、仕事をしてほんとうに得るものが大きかったと
心から思うが、その仕事のあり方とか日本人の精神とかいう部分が
すばらしかったなんて全然いえない、そういうことだ。

もとい、ブラウンズフィールドへ。
早くに来てしまったので、飛び入りで、ワークショップに参加させてもらうことに。
今日のワークショップはとても斬新で、使いたい食材を各自が
1-2品持ち寄って、それからチーム毎に何をどう使ってお菓子を作るか考える
ところから始まる…

飛び入りの私、前の日にマダムたちと
歩いて買いに言った‘ベスト’落花生があったので、生のと煎りの、
それぞれをオファーすることに。ああ、よかった!生のも、ゆでたらおいしいよと
マダムのお母さんがたくさん持たせてくれたものだ。

そして、できあがった品々のすばらしさよ…(写真みてね)
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この日このメンバーでなくてはできなかったであろうお菓子たち。
ひとりひとりの引き出しからアイデアを持ち寄ることで、
個々でやってたらありえないメニューが生まれていく。あたりまえのことなんだけど、
それってこういうワークショップみたいなかたちで実際にやってみると
すごくおもしろいんだね!みんなで料理するのもすごく楽しかった。
どれもこれもおいしかったです、マクロビスイーツ、身体にもやさしいしね。
できたレシピは後日ライステラスカフェのblogのとこで公開されると思います。

ワークショップが終わって、デコさんと少しお話しする。来年のスタッフのことなど。
諏訪へ帰ってから決めることにする。
ツリーハウスっていって、木の上に住んでる人たちがいる…
木の上に住むなんてどんな感じだろう!

夜はスタッフで芋煮会を計画しているとかでまぜてもらいました。
古民家の台所でさっそくお手伝いをさせてもらって、好きな台所だなあと思って。
昔のおうちなんで機能的ではないのだろうけど工夫があって
いろんな人がいられる感じ。大人も子どももじいちゃんも犬(!)も。
庭で焚き火して、たっぷりの芋と野菜各種や水団も入れておいしかった。
なぜか大鍋の底からたわしが発見されたことも付け加えておこう。
洗剤も使わないので笑ってすませられるっていいなあ。(そういう問題か)

明日諏訪へ帰ります。ほんとうにこの12月は旅ばかりしていて…
毎日荷造りばかりしていて、会社勤めのときの出張の荷造りもほんとに
普段自分の使ってる歯ブラシとか石鹸とかをつめて10分くらいで終わってたけど
これも応用で、なんだか慣れてきた。アパートにあるもののほとんど、
捨てていいのだろうなと思う。

世の中には会いに行きたいと思う人がたくさんいて、
考えるべきことや、この身体という容れ物を使ってやるべきことがたくさんあり、
仕事を辞めて何をしていいかわからない、なんていうことがなくて
ほんとうによかったと思う。(←小心者?)
この年齢で仕事を辞めたことがほんとうにうまくかっちりとはまったんだなあ。
今のほうがずっと冷静にダイナミックに、動くことができるというものだ。
自分のそのなんていうか、遅さとか自信のなさとかがずっとコンプレックスだった
20代だったけど、親からもらったとしか思えない素直で頑固な部分も
なんだかいろいろの間尺に合わない感じでいやだったものだが、
いっしょうけんめいやってきてほんとうによかったと思う。
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さて、これはゆうべの日記。
今日は諏訪へ帰ります、あいにく朝から雨も、
すこし肌がしっとりするよでうれしいです。

投稿者 chaco : December 13, 2007 09:19 AM
コメント

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Posted by: traduceri engleza romana : November 1, 2011 04:39 AM

日本人の精神か、、また武士道でも読むかな、忘れる前に。

Posted by: ゆうきんぐ : December 14, 2007 09:42 AM
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