October 15, 2010

いきものがかり

人恋しいような、秋の曇り空…

ゆうべのこと、孕んだ小魚の1匹が病気になって、
水槽の前に置いた別の容器に移した。
彼女は泳ぐこともままならないくらい、衰弱していたけど、
なんとか子どもを産もうと、体を時折ぶるぶる震わせて、がんばってる。
でもそうしたあとには、力尽きて、生きているのかと思うくらいに、ぴくりとも動かない。
…その繰り返し。

彼が思案して、親が子どもを生む前に死んでしまったらきっとお腹のなかの子どもも助からない。
彼が「まりの意見は?」と聞くので、私はしばらく考えて
「わからないけど、私だったら助けられないかも。そのままにしておくかも」
彼もしばらく考えていたが、「はさみか、カッターかなんか、ある?」
はさみを用意して、まだ考えてる彼をあとに私は食事の用意を始めた。

料理の途中でリビングを覗いてみると、いつの間にやらゲームを始めた様子の彼。
あれ、魚は?ときくと、捕まえようとしたら急に元気になったから、
しばらく様子みる。と短かい答え。

それから夕ごはんを食べて、しばらくしてみると、やっぱり魚は元気がなくて、
いくら私でももうすぐ死にそうだとひとめでわかった。

それからしばらくして、彼が母親のお腹を押して、赤ちゃんがお腹の中から出てきた。
元気で泳げるものもあるが、すぐに死んでしまったのもいた。
20匹くらい出ただろうか、親は死んだ。

水槽に入れると他の大きな魚に食べられてしまうので、赤ちゃんだけを囲うための器具を
会社に取りに行く。近頃、いつ生まれるかなあと私はずっと魚を見ていたけれど、
なんか彼がお腹を押してでてきた赤ちゃんが、懸命に泳いでいる姿みて
ちょっとごんときたっていうか…なんか黙り込んだりして。

朝起きたら、3匹、ちゃんと泳いでた。

今日から急に冷えてきたので、夕方にはサーモスタットを買ってきて、
入れてあげてた。まあなんていうか、きりがないっていうか、
でもほんとうに生き物の面倒をこうやって日々観察しながらいちばんいい方法を
そのときどきで考えていくのとか、すごいなあと思って、
そして何か信頼できるなあと思いながら、見ている。

投稿者 chaco : October 15, 2010 10:43 PM
コメント

3匹、元気に育ってますよー。
日々、成長とても早いので、驚きます。

それにしても20匹くらい生んでも生き残れるのって
ほんとうに数匹みたいで、毎日水槽見ながら
生き物の営みに胸打たれてます。
魚もおもしろいね。

なにか、部屋にこれがあるのとないのとじゃ
随分帰ってきたときの感じが違う気がします。

京都今ついた…
これからお友達と野菜料理の居酒屋~です。
楽しみ。
こうじ待っててね♪

Posted by: 茶子 : October 18, 2010 06:57 PM

せつなかったね。
でも、あれだね、彼氏、獣医さんみたいだね。
死にゆく母のお腹をあけて、赤ちゃんを救う、、、なかなか出来ることではないよね。すごい。

その後、赤ちゃんたちの様子はどうですか?

Posted by: Mio : October 18, 2010 05:59 AM
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