2006年07月16日

というわけで(つづき)、

奈良美智さんは、
この7月29日から、
弘前の吉井酒造煉瓦倉庫での3度目となる展覧会
「A to Z」展を開く。(奈良美智+graf

この展覧会は、もう1年以上前から
やたらさまざまなメディアで
告知・宣伝されてきていたので
よく知っていたのだが、
つい先日、初めてホームページを覗いてみた。

奈良美智 + graf A to Z - NEWS

そこに奈良さん自身のブログが
載っている。

(奈良さんのブログを読むのは
Happy Hourでの日記が中断して以来だ。)

奈良さんだけでなく、ボランティアスタッフや関係者、
この展覧会を準備しているいろいろな人々の
ブログも載っていて、
生々しい息づかいが聞こえてくるようだ。

読んでいると、
皆が
途方も無い規模の
学園祭の準備をしている
ように見えてきて、

なんだか意識が遠くなった。


奈良さんにとっては、
これが職業だ。

仕事だ。

関係スタッフにとっても、
これは、
仕事だ。


ボランティアたちにとっては
どうだろう。
忘れられない、
かけがえのない思い出
であり、
これを次のアクションにつなげる人もいるだろう。


いずれにせよ


仕事

学園祭

やってしまう姿に
私は
おそれ
を感じてしまう。

せつない思い出といっしょに
シャボン玉のように
はじけてしまいそうな
学園祭

的なもの。


それが、仕事
であることへの
おそれ。


(畏れ? 恐れ? 怖れ?)


仕事というのは
泡のようには
なくなっていかず、
堅牢な
橋頭堡を
築いていくように、

確実なものを積み重ねていく

そんなイメージがある。

なぜか。先入観だろうか。


どんなに楽しい仕事でも、
また、
どんなに入れあげている仕事でも、

こんな風に、

まるでいつか
泡と消えていきそうな
ものに
思い出と情熱をささげている姿を見ていると

どうしようも耐えられなく
せつない気持ちになってくる。
(これが、おそれ?)


言ってること、わかんないかな~?
(自分でも、ちょっとわからない。)


奈良さんにとっては、
確かに次につながっていく
堅牢な一歩だろう。

今回の作品が、
世界中に買われ、
永久に世の中に残っていく。

そのための一歩。
(大きな一歩。)


まわりのスタッフはどうだろう。

仕事であれ、ボランティアであれ、

こういうものに
全身全霊をかけて
たずさわったあと、

そのあと、

ひとはどんな状態になってしまうのだろうか。


(ちなみに
ハナレグミの永積タカシ君は
ツアーの後は
虚脱・鬱状態になって
「かえる」になっちまうんだそうです。)


どうやら、
わたしは
それを
おそれているらしい。

(恐れ? 怖れ? 畏れ?)


この展覧会のホームページにあふれる
FEVER状態。

消えて無くなって
しまうかもしれない
ものへの熱狂と
そして
そのあとに
くるものに
耐えられない
がために
冷静でしか
いられない
人間なんて。

投稿者 vacant : 2006年07月16日 02:31 | トラックバック
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コメント

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