August 02, 2009

『源九郎判官義經』

June 29, 2008に観た韓国怪獣映画をようやく再見。
積極的に探してたわけではなく、偶然通りがかった秋葉原にある量販店で見つけ、定価よりもかなり安価という理由でDVDを購入。

『グエムル 漢江(ハンガン)の怪物』

※内容についてがっつり述べています。(リテイク)

「はずみでできた娘」がいる、河原で売店業を営む漢江(ハンガン)から現れたグエムルにひとり娘を目の前で飲み込まれ、合同葬儀にて父、妹、弟と嘆き悲しむが、娘から携帯電話に着信、「下水溝にいるみたい、助けてパパ!」と告げられ、グエムルと接触したという理由で隔離されていた施設を抜け出し、一家で娘奪還に向かうも、雨の中、グエムルと対峙し、うっかり手渡したライフルの弾数を間違えたばかりにを失い、は隔離病棟へ収容、妹と弟は独自に姪を奪還しようと潜伏、一方は捕獲された人々の衣類を繋ぎ合わせてロープを作り、やはり捕らえられたストリートチルドレンのを失った少年と共に脱出を試みるが、グエムルに発見されてしまい、呑み込まれたまま移動すると、開頭手術を受けつつも病棟を脱出した、携帯電話会社勤務の先輩に売られそうになりながらも携帯電話の発信源を突き止めた、アーチェリーの名手であるらの練習無し一発本番の連携プレイによってグエムルは仕留められるが、体内から引きずり出したは既に生き絶えていた。

季節は巡りになる。
売店兼住居としてのコンテナから雪が降る川面を眺め、不穏な動きを察してか手元にあるライフルに手を伸ばす、やがて何かを思い出し、傍らで寝入る少年の為に夕飯を用意し、飯を碗によそい、「テレビつまんない」という少年の言葉にリモコンを探すが見つからず、足でテレビの電源を切ってエンドクレジット

日常に潜む間抜けさ加減がリアルで、きれいごとがひとつも無く、そのつくりもの感の無さが緩く、そして心地よいとさえ感じる。

ガイジンが登場するカットだけが、異様な空気を生み出す閉塞感も堪らない。
役人の笑顔に不信を抱かせるには最適の教材だ。▲

▲▲(加筆)

<あのテイクをもう一度>

◆父の死◆
ライフルの残弾を間違えた、と指を折ってみて初めて気付くと、
「もういいよ、お前、行けって、いいから早く行けって」
なんて言わんとしてるかのように手の甲をひらひらと上下させる父親
(この後すぐに尻尾でつかまれ、コンクリートに叩きつけられる)

◆夢の娘◆ (加筆)
男、父、弟、妹が無言でしかも同時にインスタントのカップ麺に手を出し、奪われたはずのが食卓下から現れ、食器を持たないに食べさせたりして、無言のまま食事を摂り続ける。(涙)
(実は睡眠障害の男の見る夢の産物)

◆戦うホームレス◆ (新規)
逃亡中のに布団を貸し与え、自らのエリアに泊めてやるホームレス。
「火炎瓶を造るから焼酎をくれ」と断る間もなく、バッグに瓶を詰め込みだす弟の頭部を空瓶で殴りつけるというヴァイオレンスな一面も持ち合わせつつも、「暇だから付き合ってやる」と偶然の協力者となる。
最終戦にて橋桁の高い位置よりグエムルに向けてガソリンを降り注ぐその雄姿、ムッシュかまやつ似。

◆炎の妹◆ (加筆)
終始無表情な、全編通して赤ジャージ姿で、髪を振り乱しながら炎のアーチェリーを放ち、グエムルを火祭りにした瞬間、背を向けて立ち去ってゆく。
しかもスローモーションで。

(了)

投稿者 yoshimori : August 2, 2009 11:59 PM
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