July 10, 2015

『闇と逢魔の娘房干せ』 (第二回)

幾つかの試みと少しの行動で人生は豊かになるという教えは幻想に過ぎない。
群れの中の一個体とは、戯れに岸から川へと放り投げられては沈みゆく平たくもない石のようなものだ。

08:15
@奈良屋町

【NHK連続テレビ小説 まれ】を眺めている。
土屋太鳳の現師匠である小日向文世の元師匠は、土屋太鳳の祖母である草笛光子。

10:44
@博多駅前

黒く冷ややかな液体を流し込む。

11:30
@博多駅前二丁目

博多的な麺と飯。
店内に置かれていた競艇のイベント開催日がプリントされた団扇を持ち帰る。
その顔写真付きの宣材にゲストの芸人らの顔ぶれを見て、「あ、このひとまだいたんだー」と生存確認。

12:57
@福岡空港

「切り子」と呼ばれる本来であれば市場に出せないアウトレット品を購入。
裏路地の野良犬には相応しい逸品だろう。(失礼)

13:50
@搭乗口6

ゲートを通過し、座席へと案内される。
窓から見える風景を焼き付けておく。

14:00
@316便

ボーディングパスには「33G」と記されている。
33倍の重力に押し潰されそうなナンバリングだ。

16:XX
@羽田空港第1ターミナル

背後から誰かにどつかれ、振り向くと見知らぬ老人の姿がそこに。
…よく見ると以前文京区で世話になった部長クラスの方だった。
熊本にて弟御の葬式に出席した帰りという。
「ご旅行ですか?」なんて云わなきゃよかったです。

16:XX
@京浜急行鉄道 品川駅

山手線に乗る。
鉄道各路線に乗って駅に接近する度にその駅に纏わるコメントを残す所作が愉しかろうと考える。
知識量とほら吹き能力が活きる。

17:XX
@渋谷区

最寄り駅に到着。
まっつぐに帰宅。

XX:XX
洋ゲーをプレイ。 ⇒"The Witcher III : Wild Hunt"
未明に気絶。

そして、地方巡業はまだまだ続くのだ。

(續く)

投稿者 yoshimori : July 10, 2015 11:59 PM
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